『― いるわ』
骨まで凍みこむような冷たい気配が背後に立った。現れたのだ泡禍が。
だが、目の間に現れたのは、クラスメイトである委員長。
そして、その背後に駐車している車のフロントガラスには、赤ん坊のものと思われる手形がびっしりと浮かび上がっていて……。
ヒタヒタと迫り来る不気味さの秀逸さは相変わらず。
今回はヒロインである雪乃の心の中に入り込んでいく(踏みにじる?)展開でしたが、心の悲鳴を押し殺すような戦いが強烈でした。バトルとなる描写を抑えたことで、深みが増した気がします。
グロテスクな描写が取り上げられる事が多いようですが、本当に怖いのは心の歪みだなと思いました。どこか歪んでいる雪乃と蒼衣の関係は、悪い方へ考えてしまうとほんと怖いです。はたして、現実へ引き戻すための仲間なのか、それとも……
ハッピーエンドが予想できないだけに、今後の展開が気になってしかたありません。
ちなみに今回のグリム話はヘンゼルとグレーテル。
元となる話は知っていましたが、何となく読んでいた童話に対する解釈に思わず膝を打ちました。グリム童話の話をベースにしながらも、ひと捻りあるところがいいですね。
断章のグリム(2) ヘンゼルとグレーテル
甲田 学人
関連エントリー
[甲田学人]
[断章のグリム感想一覧]
[電撃文庫]
[ライトノベル
Home > ライトノベル > [甲田学人] 断章のグリム(2) ヘンゼルとグレーテル
Trackback:3
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/974
- Listed below are links to weblogs that reference
- [甲田学人] 断章のグリム(2) ヘンゼルとグレーテル from booklines.net
- 断章のグリム(2) from Alles ist im Wandel 2006-07-15 (土) 01:52
- 過度の期待がかかっていた前巻と比して、やや冷静に読めた。 それで感じたのが 「断章のグリムは偉大な先代を超えられない二代目」 という印象。
- 電撃文庫・8月の感想? from 詠み人知らず 2006-08-06 (日) 21:50
- ■甲田 学人×三日月 かける『断章のグリム? ヘンゼルとグレーテル』 ★★★★☆ 市立第一高校の一年生で時槻 雪乃のクラスメイトの媛沢 遥火は、 通...
- 断章のグリム (2) ヘンゼルとグレーテル from ライトノベルっていいね 2006-08-08 (火) 19:48
- 断章のグリム (2) ヘンゼルとグレーテル 著者 甲田学人 イラスト 三日月かける レーベル 電撃文庫 そんなに恐くはないよねぇ...






