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[周防ツカサ] ラキア

今日もまた目が覚めると、時計は七月一日を示し、家族は昨日と同じ台詞を発してきた。
繰り返される日常―これは比喩ではない。この不可思議な体験はおそらく夢ではない。
僕自身もいまだに信じられないが、確実に世界は同じ一日を繰り返している。
そのことを僕だけが知っているのだ……

ループする7月1日という現象に陥った人たちを描いた四篇の物語。透明感ある文章にとても惹かれます。

通常時間ループものといえば、なぜそんな現象が起きたのか、どうやってそこから抜け出すか、ということが焦点になりますが、この物語では巻き込まれた人たちの心境・心情の変化が焦点となります。
SF というより青春物語、ボーイ・ミーツ・ガールですね。

どの作品も恋愛要素があり、とても魅力的なんですが、個人的に好みなのは他三作とは異なる展開を見せる PHASE4 かな。女性の視点から描かれるちょっと大人な恋愛物語といった感じで、年下の男の子に惹かれていく様が(逆に男の子が年上の女性に惹かれていく様が)、とても素敵でした。

印象的なのは各話に出てくる黒衣の少女。忠告役として出てくるだけですが、どこか捻くれているのは孤独に包まれているからでしょうか。あるいは諦めに似た感情もあるのかもしれません。
この黒衣の少女、ラキアの名を持つ少女はいったい何者なのか、大いに気になるところなので、続きが楽しみですね。

ラキア - 周防 ツカサ
ラキア
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Comment:1

時空の鍵を持つ少女 2007-06-08 (金) 13:40

第二巻も読みました。 中々、楽しめます 3巻も期待します。

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