壊れたお城の外観に胸を痛めるバンシーのアリアは、修復のための職人を呼んだ後に、大きな間違いに気づいた。人間がこの城に来てしまうではないか!
話すガーゴイル、庭を歩く腐乱死体、首が取れる騎士。万が一、バチカンの耳に入ったら、討伐の対象になってしまう。ご主人様が留守の間に、そんなことになったら……
そこでアリアは白のみんなに人間の振りをしてやり過ごす「明るい人間っぽい家族計画」を発案したが……。
今回は留守を任されるバンシーの些細な見栄から始まる騒動。相変わらず優しい雰囲気で進む物語は、さらりと読める。
人間に怪しまれないように立てた計画を、引っ掻き回していく城の連中と、それを隠すために奮闘するアリアの頑張りのやり取りが面白い。始めは人をだますことに難色を示していたルイラム爺さんが、段々ノリノリになっていくところも笑えます。
前作よりもアリアが暴走気味ですが、こんな連中が周りにいたらわからんでもないかな。
ただ、クセが無い分、淡々と進んでしまう感じで、盛り上がりに欠ける気もします。雰囲気を壊されない形で、もう少し何かあってくれると嬉しいですね。
お留守バンシー〈2〉
小河 正岳
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