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[支倉凍砂] 狼と香辛料

十八でひとり立ちをしてから七年。これからが勝負と思っている行商人のロレンスが、いつものように商売をしてさて寝ようかと荷台に上がったとき、なぜか美しい顔立ちの娘が眠っていた。
思わず息を飲んだが、揺り起こすと娘は吠えはじめた。まるで狼のように。
よく見ると、その娘には尻尾と狼の耳があり、曰く
「わっちは神と呼ばれて長いことこの土地に縛られていたがよ……」
どうやら土地の豊作の神であるホロということだが……

人の形をとった狼と半人前の行商人の旅。
何百年と生きた狼ゆえの狡猾さに振り回されることもあれば、商人として鍛えあげた経験を駆使してやり返す。
そんなふたりの道中を読んでると優しい気持ちになってくる。笑みが止まらない。
その上、後半というか最後はかなり盛り上げてくれるし。素晴らしすぎますね。
魔法も剣もなくても文句なしに面白いファンタジィ。
ただ旅をしているだけの物語でも文句なく読めると思います。
続編が楽しみでなりません。
第12回電撃小説大賞銀賞受賞作。

狼と香辛料 - 支倉 凍砂
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