二十世紀最高の魔術師が手がけた魔道書『法の書』。
あらゆる人々が手に取ったが、暗号を解けた者はいない。
その『法の書』の解読方法を見つけた人間が現れたとしたら……。
その解読方法を見つけたとされるオルソラと『法の書』が共に盗まれた。
相手は日本の天草式十字凄教。
ステイルはイギリス清教最大主教の命を受けて日本を訪れ、インデックスと合流した。
そして呼び出された上条は、指定された場所に赴く途中でものすごく丁寧な日本語を使いながらも
人の話をあまり聞かないシスターに遭遇した。
「実は私、追われているのでございます」
そのシスターこそがさらわれたはずのオルソラだった!
単純な話かと思ったら、実は意外な展開。
それがわかったときは、読むのが辛くなるほど感情移入していることに気づきました。
己の信じる道を突き進む者は時として恐ろしいこともできるということか。
そんな人に囲まれ、それでも自分を助けてくれた人を信じることができた人。
見ず知らずの自分にそこまでしてくれた人々と出会えた幸福を、彼女は心から誇らしく思う。最後にそんな人々と接していられた幸運を、神に感謝しよう思う。
ゾクゾクするほど心に沁みました。
そして上条の進む道。
己のやったことが、良かれと思ってやったことが、実は突き落とすに等しい行動であったなら……
戦う理由がない。それでも戦い続けたい理由。
いやあ、いい感じです。
萌え要素がほとんどないことなんてぜんぜん気にならないストーリィテリングぶり。
このシリーズは巻が進むにつれて面白くなっていくなあ。
今後どうやって話が広がっていくのか楽しみな一作です。
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鎌池和馬 / とある魔術の禁書目録シリーズ一覧
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