それは博物館に飾られていた。真紅の髪をした、少女のドール。
人間をそのまま十分の一にしたといっても信じられる精巧な作りをした人形に、八王子まどかは
惹かれた。それだけだった。なのに、博物館の帰り道、ふと足元を見ると、その人形がいた。
ガラスケースの中に入っていた人形が、なぜ?どうして?
ひとまず戻そうとした矢先に、四方を囲まれた。
彼らはその人形、アガルタ・ドールを欲するトレジャーハンター。
それは手に入れたものを世界の王となし、あらゆる栄華を与えるというアガルタ・ドールだった……。
自身のミスによりアガルタの秘宝を失ってしまった王女が、その秘宝を探すための長い旅に出た。
三千年というときを過ごすために、自身の体を人形として。
それがアガルタ・ドールと呼ばれるイセリア。
そのイセリナを狙う者たちが四方八方からやってくる。
そんな輩を追い払うために、とてつもない力を誇るものの、ガタが来ていて肝心なときに役に
立たない秘宝を使うイセリナと、高校生のまどかが繰り広げる物語。
いやあ、これは案外面白い。
ストーリィはわりとベタなんですが、テンポ良く進んでいくので読みやすい。
王に興味がないまどかなに初めは教育しようとしていたイセリアの考え方の変化がいい感じ。
そして、王女であるイセリアとまどかの幼馴染の詩菜の三角関係というかなんというか、
派手ではない微妙なその辺りの関係がたまらなくいじらしい。
ふたりともツンデレ系だから余計だ。
このあたりがこれからどう展開していくのか大いに楽しみなシリーズです。
次作の感想: アガルタ・フィエスタ!2 石のナイフと褐色の巫女
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