父が亡くなり、母が入院したけれど、しっかりものの姉がいるから大丈夫と親戚は思ったらしい。
たしかに姉は何でもできる。でも危ういところで生きていた。壊れやすかったんだ。
階段の踊り場で毛布を頭からかぶる。何も見ていない目。週に一度だけ、姉は毛布おばけになる。
父が亡くなった金曜日だけ……。
語り手はいたって普通の人なんですが、それゆえに共感できることが多い。
『おまえのさ、悪いとこだぞ、その早めに線を引いちゃうところ』
なんてセリフには、自分が言われたのかと、思わずドキっとしてしまいました。
個人的に一番好きなシーンは、さくらと和人が出かけた帰りの電車のシーン。
何のことないシーンだけど、何かあったかい。
個人的にはさくらを語り手をした物語も読んでみたかったです。
家族というものを見つめなおす、という言い方をするとちょっと重く感じるかもしれませんが、ほんわかした雰囲気がとても気持ちいい。
やや稚拙な感じもするけれど、温かさを味あわせてくれます。
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橋本紡
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