「ルールは簡単。私たちは今後様々な状況で、萌太を必要としていく。で、具体的にどうなったらいいのかは分からないけど、萌太の考えを改めさせて、コンプレックスを解消させた人の勝ち」
「え?え?」
「もちろん勝者は、萌える太くんを好きにしていいって事ね」
「わたしもそれでいい。これが最終戦争」
ゴミ箱の中に入っていないとゴミ箱になってしまう「妖怪ゴミ箱男」になってしまった男の子・小山萌太が、彼を取り巻く女の子たちに振り回される学園ラブコメ物語の第四弾。ゴミ箱から出られないのは、萌太のコンプレックスが解消されていないからということで、コンプレックスを解消させる勝負が繰り広げられるシリーズ最終巻。
楽しかったー。思いを自覚してるから、、相手の挙動にいろいろ揺さぶられるんだけど、氷柱は氷柱で同じように自覚してるから、不意に照れたりするから、無駄に可愛い。まあ、どんなときでも、ちゃんとオチがあるんですけどね。普通の弁当で感動できるって、どれだけ事前のアレがアレなんだ。
ともあれ、萌太をゴミ箱から出すために、三人の少女がコンプレックス解消勝負を始めるんだけど……これだたのパシリじゃないかと思った僕がいる。理不尽だなと思いながらもクスクス。萌太の疑問系ツッコミに笑い、騙しあいっこの急展開に笑い、なぜか始まるヒーローショーに笑い、ほんとこの人のセンス好きだなあ。
個人的に一番笑ったのは、妹と街中で追いかけっこするお話かな。部屋で一緒に遊んでいたはずなのに、いつの間にかそんなことになる展開が、不思議で面白くて楽しかった。
思いは決まっているから、あとはちゃんと告白できるかどうかということが重要ですが、もうひとつ告白された人にお断りすることも大きなことで。好きな人に断られるのは、どうしたって辛いけれど、涙ぐみながらもちゃんと言えて、ああここに恋があると思いました。
それにしても思いを遂げただけで終わらないのは、ゴミ箱があるからですが、この最後に儀式もまた楽しいものです。再びコンプレックスが刺激されないよう、お互い思いを忘れないでくださいね。
これで最後というのは、とてもさびしいですが、楽しいお話をありがとうございましたと言いたいです。
ゴミ箱から失礼いたします 4 (MF文庫 J い 3-4)
岩波零
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