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ゼロの使い魔(19) 始祖の円鏡 / ヤマグチノボル

「またあなた、自分だけよい子になろうとしたのね?」
「ちが……、そういうわけじゃ……、ただ、迷惑かけちゃいけないと思って……」
「迷惑ですって?バカねえ。友人一人救えないようじゃ、世界なんか救えないわよ」

聖戦の鍵のひとりであるサイトが、エルフたちに誘拐され……という砂漠編に突入するお話しです。

大きな盛り上がりはないですが、いろんな動きがあるので、これからを期待させてくれますね。

ルイズとサイトが落ち着いた雰囲気の恋人になってて(一人のときはともかく)、お互い大切な人なんだなあというのが伝わってくる描写がとてもいいですが、そんなふたりがこういう形で引き裂かれるとは思わなかった。まあ、ちょっとあっさりとやられすぎじゃないかと思わなくもないけれど、エルフとはそれだけ力の差があるということなんでしょう。

実際、エルフの力をまざまざと見せつけられたサイトは、かなり弱気になっていましたが、それを吹き飛ばしたのがティファニアの覚悟だったというところが熱かった。幸せ製造機とかおバカなことを考えることもあるけれど(今回そういったシーンが多かったけど!)、仲間を守れなくて何が世界ですよね。
誘拐されてからサイトのことばかり考えていたルイズも、サイトと同じような思いになっていき……あのシーンは、仲間という存在の心強さを実感させられますね。

それにしても、エルフ族たちの高飛車っぷりが鼻につきますが、人間たちがあがめる聖地と、エルフらが守ろうとしているものの認識に差があるところは気になります。六千年前に起こったという「大災厄」の真実とはいったい何なのかしら。

ゼロの使い魔 19 始祖の円鏡 (MF文庫) - ヤマグチノボル

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