「うげっ。祝日のない十週間ってぜんぜんゴールデンじゃないじゃん。サイアク」
「どこが最悪だよ。確実に週五で下校できんだぜ」
「この下校バカ!どんだけ下校好きなのよ!」
学校が近すぎてこれまで下校気分を味わえなかった池田十勝が、美人だけどネガティブ思考の千歳、自分大好きのグラマーな丹下、ちんまい写真家の咲と、一緒に下校ライフを楽しむシリーズの第二弾。今回は、目標を決めるお話と、買い食い話、様子の変な千歳を尾行、放課後デートをシミュレーション四つのお話が収録されています。
ああ、楽しかった。これは楽しもうとして実際楽しんでる様子が伝わってくるからなんでしょうね。GW明けから夏休みまでの祝日のない十週間を、GW10として楽しみにするんだから、どんだけ下校好きなんだとツッコミたくなりますが、たしかにこんな毎日を過ごしたら、みんなと帰れる日が待ち遠しくなると思います。
個人的に面白かったのは、買い食いのお話。味、居心地、ボリューム、値段という四つの項目別に点数をつけて、誰の紹介したお店が一番かを競うんですが、それぞれ紹介する店が、その人の性格を現しててにやりとさせられます。甘かったり、量が多かったり、いろいろあったけど、買い食いがなぜおいしいかといったら、みんながいるからだっていうのが見えてくるところが素敵でした。
ちなみに僕としてはプリンパフェが食べたいです(聞いてない)。
あと今回は恋愛要素がちょっと増えましたね。放課後デート話では、お茶、ショッピングなど、シチュエーション事に十勝が彼女役に選ばれた女の子と一緒に行動することになってましたが、僕が一番ドキドキだったのは千歳でした。それまで普通に話せたのに、シミュレーションだとしても意識してしまい、口ごもってしまう感覚とかたまりません。
千歳はその前の尾行話で十勝への好感度があがっていたこともあったから、いろいろニヤニヤしちゃうんですが、GW10で恋がしたいという目標をあげた丹下が、放課後デート話のことで、十勝に魅力を感じてしまうんだから、ああもうたまらない!たしかにあれは格好いいよなあ。
とはいえ、いまの距離感だからこその楽しさってものもあるので、恋が生まれてしまうとどうなるのかしらと……不安はあるけれど、そのあたりも描きつつ、楽しい下校になったらいいなと思いました。続きが楽しみです。
神明解ろーどぐらす 2 (MF文庫 J ひ 3-8)
比嘉智康
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