「先生がやってたことは、作家志望として恥ずかしいことじゃなかったよ。たぶんだけど。だって……」
「いつだって先生のペンは剣よりも強かったじゃねーか。そのことを誇ってくれよ」
偏差値70オーバーの五十嵐真太郎が、幼なじみの権田原凛子を追いかけて転校したヤンキー高校で、愛すべきバカ生徒たちの更生に頑張るラブコメシリーズの第三弾。学校全体で津軽海峡へ旅行にいくというシリーズ最終巻です。
楽しかった。もう笑いが止まらないよ。シンくん、いつの間に染まっちゃったんだい……と思いながら、ニヤニヤしっぱなし。しかも、旅行ということで、何かしら思い出作りをしたい凛子だけど、組長としての自覚から人前でイチャつくことができず、その分、鈴音とシンくんが急接近しちゃうハプニングが連発して、キリキリしてる様が、もう楽しい。
お約束とかパオーンとかいろいろ楽しいハプニングがあったけれど、今回は将来を思う不安が描かれていました。特に卒業を間近に控えた三年生は、いろいろ思うところがあったと思います。イチローの焦燥感たるや……分かる気がするなあ。
さすがのシンくんでも、数カ月で三年生を引っ張り上げるのは難しく、いろいろ悩んでいたけれど、ちょっと強引で、でもある意味、悪くない結論を下すあたりが、とても彼らしいと思いました。背負うものは大きいかも知れないけれど、決してひとりじゃないよってことが伝わってくるラストが温かかったです。
恋にしろ進路にしろ、うまくいくばかりじゃないけれど、それもまた先に進むためのステップですよね。この愛すべきおバカさんたちの話はもっと読んでいたかったです。 次なるシリーズを楽しみにしてる。
ごくペン! 3 (MF文庫 J み 2-3)
三原みつき
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