「騎士か……」
カリンの顔が浮かんだ。
騎士になりたい、と泣きながら叫んだ十五歳。おれが預かった騎士見習い。
サンドリオンは思った。
おれはあいつに、騎士らしいところを一度でも見せたことがあっただろうか」
騎士を目指す男装の美少女カリンと、女嫌いの騎士サンドリオンが繰り広げる魔法冒険活劇物語の第二弾。今回は、野心家エスターシュ大公の策略により、カリンたち魔法衛士隊が追い詰められて行くお話です。
なんか、こう、途中までものすごく面白かっただけに、最後がもったいない感じ。
先日の事件の首謀者は、エスターシュ大公とわかっていても、証拠がなく、また政治的な面で、おいそれと退場してもらうこともできないという状況は、カリンならずともはがゆいですが、さらには、サンドリオンがかつての思いを胸に抱えてたら、そりゃ乙女心としては面白くないよなあ。
サンドリオンの慎重さが臆病に感じたのは、きっとカリンの複雑な思いが原因だったと思います。それが故に、魔法衛士隊が追い詰められてしまうんですが。
安っぽい挑発に乗って、動いてしまったカリンのおかげで、政治的に追い詰められてしまったカリンと、そんな彼女を救うべく、初めて顔を上げたサンドリオンの物語は、とても熱いものがあって、さあ、ここからエスターシュ大公を相手取ってどうやって逆転するんだろうと、ものすごい期待を持っていたら……ねぇ?
敵に情けをかけられた感じがあって、いまいちすっきりしない結末に思いました。っていうか、かの人は何を考えて動いたのがさっぱりだしなあ。このあたりはいずれ出てくるんでしょうけれど、この巻だけだと消化不良気味です。
とはいえ、数々の苦難を乗り越えて、ようやくカリンがスタートラインに立てたことは、良かった。まだまだ素直になれないけれど、居候生活は続けるようなので、これからも楽しいことになりそうですね。
烈風の騎士姫 2 (MF文庫 J や 1-24)
ヤマグチ ノボル
関連エントリー
[ヤマグチノボル]
[MF文庫J]
[ライトノベル]
Home > ライトノベル > 烈風の騎士姫(2) / ヤマグチノボル
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3623
- Listed below are links to weblogs that reference
- 烈風の騎士姫(2) / ヤマグチノボル from booklines.net







