「万が一それが伝わらなかったとしても、ぼくは鈴音をバカにしたりはしない。ぼくと鈴音はいっしょに戦う仲間のままだ。ぼくも、この学園も、捨てたりはしない。この学園は、そういう場所のはずなんだ」
彼女の瞳が揺れる。返事がなくても、不安が伝わってくる。
「この学園で失敗を恐れる必要なんて無いじゃないか」
偏差値70オーバーの五十嵐真太郎が、幼なじみの権田原凛子を追いかけて転校したヤンキー高校で、愛すべきバカ生徒たちの更生に頑張るラブコメシリーズの第二弾。今回は、権田原、五十嵐両家が、学校の友達は、娘/息子に悪い影響を与えているんじゃないかと、偵察のために忍者やメイドを学校に送り込んで……というお話。
やばいぐらい笑い転げた。ツッコミ体質の主人公も大変だってぐらい、この学校はボケな人がおおいよね。狙ってやってるアン子さんはともかくとして、バカな生徒たちのボケは、天然が故に破壊力満点です。こういう愛すべきバカたちのお話は大好きだ。
それにしても、今回は、娘が可愛い親バカな権田原家の主人に依頼されたお志津と、五十嵐家の外国人メイド(アニメ大好き)エリザベス、さらには新任の熱血教師・坂本鉄子(モデル丸わかり)のおかげで、大変なことになってたなあ。三人が三人とも強くて、四天王クラスでも歯が立たないとかなんなんだ。 でも、四天王で一番おバカな流一が、意外な活躍をしてくれるから油断できない。格好悪いのに、なんて格好イイんだ、おまえは。
ともあれ、誤解から始まったおかげで、生徒たちの声がなかなか届かなかったりするんだけど、ぶつかり合うことで、慎太郎や鈴音など、学校の中心人物が、これまで逃避していたことに向きあうようになっていくところが良かったです。
学校のドタバタが多かったお陰で、凛ちゃんとの絡みが少なくなってしまったのが残念ですが、その短いところでも可愛さをたっぷり感じさせてくれて、ニヤニヤさせられました。さらには鈴音も参戦してくるみたいだし、このラブコメ模様は目が離せません。
……いま気づいたけど、ペン関係なくなってきてない?
ごくペン!〈2〉 (MF文庫J)
三原 みつき
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