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けんぷファー(11) / 築地俊彦

紅音の瞳はもはやピンク色だった。いつもなら殺意か狂気のどちらかに支配されているのに、男に身を任せた美少女という表現がぴったりだ。
ぽつりと呟く。
「……しても、いい……」
はい?
「しても、いいから……」

男としては平凡だけど、ケンプファーという戦士に変身すると美少女に。そんなナツルと彼を慕うケンプファーたちが繰り広げる学園ラブコメの第十四弾(短編集含む)。今回は、沙倉さんの家で白のケンプファーに襲われて、地下に逃げ込んだら臓物アニマルの秘密が……というお話。

ああ、もう、なんてデレかたをしてくれるんだ、狂犬・紅音さん。せっかく四人揃ってもスグ分断されて、地下を紅音とナツルで探索して、いつものように銃を突きつけてたのに……これはやばい。強気な口調と弱気な態度にメロメロになった。敵地でのまさかのエロい展開にドキドキでした。

分断されたもう一方、雫と水琴のほうも、なんかいい感じだったなあ。そういえば、これまで冷静に話をしたことって無かったかも?水琴の内心の告白と、雫の仲間を思う気持ちなど、ふたりのこれまで見えなかった一面が見えて良かった。まあ、雫はいつだって雫なんですけどね。彼女を怒らせてはいけないとツクヅク思いました。

それにしても、白ケンプファーの話などを聞いても、相変わらず沙倉さんを諦めきれないところには、イライラするけど、地下探索が続くこのお話もイライラだった。ラブコメ方面は楽しいけど、こう、ね。もうちょっと何か見えて欲しかったなあ。

とりあえず、臓物アニマルについては、見えてきたものがあったけど、まだわからないことがあるし、何より負けたケンプファーの話が気になってしょうがない。これまでクールな姿勢を見せていた雫が、「彼女」の姿を見て、果たして冷静でいられるのか気になるところです。次なる最終巻で、どんな結末が見られるのか楽しみですね。

けんぷファー 11 (MF文庫J つ 2-14) - 築地 俊彦

けんぷファー 11 (MF文庫 J つ 2-14) (MF文庫J)
築地 俊彦

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