「別れるときって、いつも相手に自分の中のなにかを残していくような気がするんだ」
セドリックは彼女に言った。
「だから、また会いたくなるんだと思う」
世界から言葉を消し去ってしまうという曰くのある「銃姫」を追う物語の第十一弾。アンを求めたセドリックが、絶対信仰中枢に向かい、銃姫の秘密を知るシリーズ最終巻です。
どうなるのかドキドキで、表紙のような光景が見られますようにと思ってページをめくったらいきなり、エルが……いや、それでも、共にいられるという意味では良かったのかも知れない。アンブローシアを取り戻す為に、エルだけでなく、ティモシー、キサラ、バロットなど、これまで関わってきた人たち皆が彼を押しやってくれたところがとても良かった。
竜王の結婚式が間近になって戦火が切ってとされ、にもかかわらず、竜王の落ち着いた態度は何を意味してるのかと思いましたが、銃姫の秘密が明かされたところで、そういうことだったのか……のあとに、もうひとつの意味を知り、さらには、接ぎ木まで見せられて、世界の歪みを痛感させられたときには、どうしようかと思いましたよ。でも、世界の運勢を天秤に掛けながら、それでも親は子を思うのだなと感じさせてくれて……そういえば、なんだかんだ執念を燃やしていたプルートも、最後には情に揺れてたしなあ。
神の力をも消せる人の思いと、人の力になる伝える思い。その大きさを感じられる物語でした。最後のイラストのシルエットがとても素敵で、こうやって人は歩き始めていくんですね。とても良い物語でした!面白かったー。
銃姫 11 (MF文庫J た)
高殿 円
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