それにしても、皮肉な話だよ。
あの時はお前が俺を追い回してて……今は俺がお前を追ってる、なんてな。
「2回目ね、あんたと戦るのは」
同じことを思い出していたらしいアリアが、俺を睨みつけてくる。
「あのときは逃げたけど、今日は逃げないぜ」
『武偵』を育成する教育機関・東京武偵高校で、探偵課に所属する遠山キンジが、強襲科の超エリート、神崎・H・アリアとパートナーを組んで、事件に取り組むアクションストーリィの第五弾。今回は、犯罪組織「イ・ウー」との決着がつくお話です。
前作のラストがラストだから、どうなるかと思ったら、初っ端から全力疾走でびっくりした……けど、ちょっと強すぎませんか、イ・ウー。それに対向できてしまうキンジもどうかと思ったりするぐらい超展開の連続で、なんていうか、気持ちが追いついていかない感じがありました。
正体を表したイ・ウーの言葉にアリアが揺れて、そんな彼女を引き止めようとするキンジのやり取りは、いいものがあっただけに、なんか、こう、いろいろもやもやするものがある。「緋弾のアリア」の意味が見えてくるところは良かったけど……
ちなみに「イ・ウー」とのお話は、中盤ぐらいで終り、そこから先は、短編が三作収録されています。白雪の妹・粉雪がやってくるお話と、キンジの単位のために皆でサッカーの試合に挑む話、そしてアリアとの別れを予感させるお話。
短編はコミカルで楽しかったけれど、最後の話は……なんだろう。切ない感じで終わるのかと思ったら……いくらなんでもアレだと思うんだけど、レキが何をしようとしてあんなことしたのか不思議でたまらない。
緋弾のアリア 5 (MF文庫J あ 5-8)
赤松 中学
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