って、まさか、
「僕が自分をゴミみたいな存在だと思っているせいで、ゴミ箱から出られなくなったって言うんですか?」
「残念ながら、そのようね」
「そんなバカな……」
学校で。掃除の時間が終わりゴミを捨て、ふと空っぽになったゴミ箱に入ってみたくなり……這い出ようとしても出られなくなった男の子・小山萌太と、彼を振り回す傲慢美少女水無さんの、ちょっぴり奇妙で楽しい学園ラブコメ物語。
設定だけで笑えるから、きっと面白いに違いないと思って読んだら、本当に面白かった。。
ただ、初めはちょっと微妙に思ったところもありました。地の文というか、一人称の語りはユーモアあるのに、会話になると無理に笑いを取ろうとしているような、そんな印象から、どうにもアレだったんだけど、ノリに慣れてくると楽しくなって、気づけばニヤニヤしまくってた。
たぶん、きっかけは「二歩」だと思う。ああ、思いだしニヤニヤが止まらない。
無駄に思える特訓が、さりげなく伏線になってるとか、あり得ないよね。
ゴミ箱から出られない主人公に対する周囲の反応は、楽しい痛々しさを見せてくれて、萌太も嫌々ながら毎日を繰り返していたのに、いつのまにかゴミ箱との間に交流らしきものが生まれてくるから恐ろしい。しかもそれをいい話だなあと受け入れてしまう自分がいたことに驚いた。……物語ってすごい。
そんな彼を振り回す水無さんは、どうにも好きになれないところがあるんだけど、憎まれ口に隠れた優しさが見えてくると、たまらなくなります。しかも、普段は理不尽な言いがかりをつけまくってるのに、直接的な言葉を言われると真っ赤になっちゃうとか、可愛いすぎる。
水無さんに理不尽な責めを受けても、なんだかんだ受け入れて、ちゃんと付き合うあたり、萌太の人の良さが伺えますが、一緒にいることでだんだんと距離が縮まっていく展開がとてもいいですね。
今のところ恋人未満だけど、一緒にいると楽しいんだろうなあと思わせる描写が素敵でした。夜のドライブシーン大好きです。
第5回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作。
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- ゴミ箱から失礼いたします from お亀納豆のライトノベルまっしぐら 2010-01-07 (木) 00:18
- 著:岩波 零(りょう) イラスト:異識(いしき) 「ま、別にいいじゃない。諦めてゴミ箱に入ったまま一生を終えれば」 「昨夜身内にも似たような台詞を吐かれ...







