「あのな、竜太。あ、あ、あたしだって、す、好きな人が落ち込んでたり疲れてたりすれば、気にはなるんだぞ……」
「そうですよ。竜太さんが、わたくしたちを守りたいって言ってくれたみたいに、わたくしたちだって、す、す、すっ、好きな人の力になりたいんですっ!」
世界征服を企みながら、悪いことができない女の子と、彼女を守る(面倒を見る?)べく、秘密結社に入った赤尾竜太が繰り広げるほのぼの物世界征服物語の第五弾。今回は、文化祭の準備が始まろうとしたとき、敵対する魚住さんが「リンドヴルムを招待したい」と言い出して……というシリーズ最終巻です。
まさか、一歩遅れてたふたりが早々に参戦してくるとは思わなかったなあ。鈍い竜太もさすがに……ね。
意識するようになってしまってからの女の子たちと竜太のやり取りは、とてもニヤニヤさせられるものがありましたが、ただ三人同時ってのが多かったのが物足りなかったなあ。もうちょっと、ひとりひとりと接して、いろいろな思いを見せてくれれば……と思いました。
それにしても文化祭では、竜太が活躍しまくっててどうしようかと思いましたよ。これまで学校内ではそれほど目立たなかった男が、こんなに開花するとは……
ちょっと活躍しすぎかなと思いましたが、女の子たちの思いを受け、悪く言えば優柔不断だけど、決して逃げなかった姿は良かったですね。
魚住さんの仕掛けた罠は、まあ、彼女の境遇を考えると……って感じでしたけど、敵であっても、クラスメイトであることに代わりはなく、お人好しなデーモンテイルたちが見過ごすわけはなく。最後まで甘いお話でしたけど、それがこの物語の持ち味ですよね。 何とも言えないほわんとした気持ちになりました。
二人で始める世界征服 5 (MF文庫 J) (MF文庫 J お 8-5)
おかざき登
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