「紫神少佐、自分たちの隠し事という要素を抜いて推測すると、結果がゆがむのは当然ではなくて?」
「……」
「あなたと、あなたの『杖』はとっても不思議な『契約現象』を引き起こしたわよね……それが今回、あなたたちふたりをここへ呼び寄せた理由よ」
「ダイダラ」と呼ばれる異次元からの敵との戦いが繰り広げられる日本。三ヶ月の訓練と三年の「おつとめ」をしなければならない学兵の模様を描いたシリーズの第三弾。今回は、虎紅と理宇が海軍に派遣されて……というお話。
うーん、つまらないわけじゃないんだけれど、話があまり進まなかったので、ちょっともどかしい。海軍の女性たちのフレンドリー(というにもほどがある!)さに、理宇がおろおろして、虎紅が慌てるというのは、それはそれで面白いんだけど、ちょっと多すぎたかなーと。
海軍の最新兵器であるMJという機体に、理宇が乗るというあたりは、とてもワクワクさせられるものがあって、かなりピーキーなものに乗る危うさと、手なずける楽しさみたいなものが、とても伝わってきて好きでした。こっち方面が楽しかったから、アバンチュールな感じよりも、もっとこういう場面をみたかったと思ったのかも知れない。
とはいえ、ゆるやか進行だった前半に比べて、新たなダイタラが出てきてからは、怒濤の展開で一気に面白くなりましたよね。
これまでに比べると、成長著しい理宇の姿が格好良かったですが、そんな理宇をみてどきどきするミヅキにニヤリ、なんてことを思ってたら、まさか……。
これまで、虎紅と理宇という組み合わせについて、軍が目をつけていたのかと思っていましたが、むしろ理宇のほうが重要だったのか。
今後彼を取り巻く環境が厳しくなりそうな予感がするだけに、虎紅やミヅキがどう動いてくるのか気になるところですね。
疾走れ、撃て! 3 (MF文庫 J か 3-16)
神野 オキナ
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