「なあ会長……」
「なあに?」
「どうしてあんなことすんだ」
「どんなこと?」
「その……足で」
「あなたが喜びそうだったから」
「喜ばねーよ!心臓が止まりそうになったじゃねえか」
「嘘ばっかり。気持ちよかったんでしょう」
男としては平凡だけど、ケンプファーという戦士に変身すると美少女に。そんなナツルと彼を慕うケンプファーたちが繰り広げる学園ラブコメの第十三弾は短編集。
- 男のナツルが合コンにいったら、そこにやってきたのは……「それは足ですか」
- キスの練習をしたいと言い出した水琴の相手を紅音がすることに……「練習は完璧です」
- 雫がケンプファーになったばかりの頃のお話「ぬいぐるみと先輩と私」
初っぱなの「それは足ですか」が一番面白かったかな。
シークレットゲストが来ると言われて、沙倉さんを連想するナツルはどうかしてると思ったけど、まあ、それはいつものこと。やってきた雫に、翻弄される姿はニヤニヤが止まらないですよ。
ナツルに好みのタイプを質問した雫の手腕(足腕?)は、エロくてきわどくて、やばかった。ドSすぎる。思わず反応したナツルは、相手が悪かったと言うことで。
「練習は完璧です」は、恋する乙女の暴走って感じで、そこでやるか?というおバカさんっぷりが楽しかったですが、「ぬいぐるみと先輩と私」は、ちょっとシリアス話でした。
まだ雫がケンプファーになったばかりであり、ナツルと出会う前のお話。タイトルにある先輩とは、雫にケンプファーの事を教えてくれた人のこと。ああ、こういう喪失があったから、彼女は食い止めたいと願って動いてるんだろうなと思いました。
そして、これほどまでにあからさまに動く沙倉さんは、いったい何者なのか……大いに気になるところです。
どうやらあと二冊ぐらいで終わりを迎えるらしいので、結末が楽しみですね。
けんぷファー 10 1/2 (MF文庫 J つ 2-13)
築地 俊彦
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