「はい、じゃあルールの説明をしまーす。今からユージちゃんにあたしたち二人を食べて貰いまーす」
アリアンナは言った。
「一口ずつ食べて、どっちがクルルちゃんか当てたらあなた達の勝ちでーす」
「な、なにそれ……」
クラスメイトとなった井上ククルの秘密を知ってしまったその日から、犬伏ユージは彼女の夫になるハメに……という秘密の結婚生活を描くラブコメディ第三弾。今回は、クルルの母がやってきたお話と、女の子たちの水着勝負話、二階堂君の恋話の三編が収録されています。
ああ、このまったり空気がいいなあ。ちょっぴりエッチな空気が流れることもあるんだけど、恋する思いが伝わってくる描写にニヤニヤさせられる。もやもやした嫉妬模様とかいいですよね。
ただ、ユージに好意を持ってるらしい他の女の子たちの描写はちょっとわかりにくいかなあと思わなくもない。宮内さんはいいんだけど、吹奏楽部は……ねぇ?
その一方でユージの友人である原田の九重さんへの思いにはニヤニヤさせられます。このあたりの話はもっと読みたいなあ。
大きな発展とかはないけれど、ちょっとずつ進んでいる……よね?という恋愛要素が良かったです。
でも一番良かったのは最後に収録されてる番外編的短編「理科準備室の星々」でした。理科部に所属し、一年生ながら部長代理を押しつけられた二階堂くんが、顧問である上村先生に恋するお話。
恋を自覚するまでと、自覚してからの二階堂くんの心の揺れがすっごいいい。このドキドキは間違いなく恋だと思えるものでした。
届きそうで届かない、まるで地上から見る星のような恋は、切なくも温かいものを感じました。この一編だけで満足です。
オウガにズームUP!3 (MF文庫 J ほ 1-6)
穂史賀雅也
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- 著:穂史賀 雅也 イラスト:シコルスキー なぜだ? なぜ僕は上村先生のことが好きになってしまったのだ? うわぁあああぁあああああああ。 約三ヶ月の積み。...







