「ネーでもさ、それって、うちらは心配しなくてもいーんだよね?あーあ、別にうちらに無関係っていってるワケじゃないからね。だってさっきギャルゴがいってくれたじゃん。みんなを無事にもとの世界に戻すって。うちはギャルゴなら、きっと約束守ってくれるって思ってる。って、うちだけじゃないよね。そー思ってんの」
地方都市伝説が現実化するという不思議な現象を、人知れず解決していたおばあちゃん。その後を継いだ春男が、ドーベルマンのかま子と、セクシーフィギュアのエリアス、おばあちゃんの弟子だという女の子・ライムと共に、街に流布する地方都市伝説を解決していくお話の第六弾。今回は、異世界からの脱出の鍵であるスクリーンを、妃唯が持ち去ってしまい……というところから始まるシリーズ最終巻です。
いやあ、なんていうか集大成って言葉が思い浮かぶお話でしたね。異世界に放り込まれ、タイムリミットがあるにも関わらず、ギャルゴだったらと信頼してくれるクラスメイトの様子は、とても良いものでした。
不安を抱えながらも、そのことを表に出さないギャルゴの頑張りは、格好よかった。そりゃモテるわけです。男とキスするような罰ゲーム模様のおバカさには災難だなあと思ったけど、ギャルゴ争奪戦による女の子たちの自慢話は、ギャルゴならずともむずがゆくなるものがありましたね。恋する女の子たちのあけすけな語らいの楽しさったらなかったです。
とまあ、いろいろありつつ、タイムリミットまでに妃唯を探すために、これまで解決してきた地伝を利用するあたりが、なるほどな展開でした。噂長の協力があってのことだけど、彼女の過去話を聞いてしまうと、これまでやったことについては、思うところがないわけでもないですが、同情してしまうものがありました。幸せな時を忘れてしまうって悲しいことですよね。でも、決して遅すぎなかったと思いたいです。
最後の妃唯を説得するところは、ちょっと駆け足だったかなと思わなくもなかったですが、みんなのヒーローは誰だったかというあたりがきっちり描かれたのは良かったです。
ヒロインに誰を選ぶのかってことで、これからいろいろ苦労するかもしれませんが、ギャルゴの名に恥じない活躍をしてほしいものです。あー楽しかった。
ギャルゴ!!!!! 6 (MF文庫 J ひ 1-6)
比嘉 智康
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