Home > ライトノベル > [平坂読] ラノベ部(3)

[平坂読] ラノベ部(3)

「すごい夢中になってたわねー。どうだった?」
吉村は本を見つめ、しみじみと答える。
「……最高……だったッス。そうとしか言いようがないッス。でも……これで終わりなんスね……あとがきにあった続編ネタ、ほんとにやってくんねえかなあ……」
「それは読み終わった誰もが思うことよ」

本を読んだりお喋りしたり、たまにコスプレしたり。ライトノベルと呼ばれるジャンルについての同好の者たちが集まる日常を描いたシリーズの第三弾です。

ああ、やっぱりいいなあこのシリーズ。本屋に行ったときの嬉しさや、おバカな騒ぎ、恋愛模様などは、とても惹かれるものがあります。同じ趣味の仲間と語ったり騒いだりする楽しさが伝わってきて、この場所にいたいとツクヅク思いました。

おもしろい話はたくさんあったけど、笑いという点からいったら、「リレー小説『涼宮冬馬のU1』」と「いかんせん」が良かった。

各自一ページずつ担当するリレー小説では、くるくる変わる突拍子もない展開にクスっとなるけど、何がすごいかといったら、綾の手腕でしょう。あの展開でもBLに持っていく物語力に脱帽です(笑)。

個人的に一番笑ったのは「いかんせん」。美咲が中学の時に使っていた国語の問題集を、暦、文香、リアが解いていくというお話なんだけど、単語を使って文章を作る際の例文には吹き出しまくりでした。まじめにやってるのに、この面白さ……理屈じゃない。ほんと笑った。

あと良かったのは恋愛模様ですね。
前巻でああいう恋が描かれていたので、ふたりのシーンでは、くすぐったくなりながらも切ない思いがあったんですが、竹田への恋心が部員から見えてくると、きゅんとさせられるものがあります。特に「儚くも永久のカナシ」での告白シーンは、とてもよかった。

「カナシ」という言葉から思いを告げていくやりとりは、なんていうか、無理な力が入ることなく、スッと受け入れるものあって。むしろ告白ってこういうものなんじゃないかしらと思った次第。
竹田がどういう選択をしたか。それは読んでのお楽しみということで。

いやあ、おもしろかった。これが最終巻とはとても残念ではありますが、今後も日常系ラブコメの物語を書いてくれるとのことなので、そちらを楽しみに待っていたいと思います。

それにしても、ボーナストラック読んでると共感しまくることばかりで、ああ、平坂さんは、ラノベ読みさんなんだなあと思ったりする。

ラノベ部 3 (MF文庫 J ひ 2-18) - 平坂 読

ラノベ部 3 (MF文庫 J ひ 2-18)
平坂 読

メディアファクトリー(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[平坂読] [MF文庫J] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [平坂読] ラノベ部(3)

Trackback:2

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3192
Listed below are links to weblogs that reference
[平坂読] ラノベ部(3) from booklines.net
ラノベ部3巻の感想レビュー(ライトノベル) from 萌えレビュ! 2009-07-24 (金) 14:09
MF文庫Jのラノベ、『ラノベ部』(平坂読先生原作、よう太先生イラスト)の3巻が発売中です。 表紙はラノベ部メ...
ラノベ部 <3> from お亀納豆のライトノベルまっしぐら 2009-10-25 (日) 22:38
著:平坂 読 イラスト:よう太 「うんこ――――ッ!!」 最終巻なのに、この台詞チョイスwwwwww ほんとは文香のくそどきどきをチョイスしたかったんだ...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [平坂読] ラノベ部(3)

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top