Home > ライトノベル > [五代ゆう] パラケルススの娘(8) クリスマス・キャロル

[五代ゆう] パラケルススの娘(8) クリスマス・キャロル

「クリスティーナ。そうだ、おまえはクリスティーナだ。だが、長く受け継がれた血の末裔としての<クリスティーナ>ではない。ひとりの、たった一人の女としてのクリスティーナだ、自分でもわかっているはずだ、なぜそんなわかったような口をきく?そんな炎のような瞳をして、なぜ氷であるようなふりをするんだ?」

魔物退治を生業としている由緒正しき家系・跡部家の跡取りでありながら、まるで力を持たなかった遼太郎が、自称「パラケルススの娘」男装の麗人、魔術師のクリスティーナのもとへ修行に行き……19世紀のイギリスを舞台にしたシリーズの第八弾。今回は、町の雰囲気がクリスマス一色になるころ、クリスティーナの因縁の相手、魔術師シモンより猟奇殺人によるメッセージが送られてきて……というお話。

これはすごい!
クリスマス間近で、珍しくクリスティーナが祝おうと言い出したおかげで、みんなで飾り付けやら、料理やらを作るところに、ああいいな、ロンドンは、と行ったこともない町に、温かい雰囲気を感じていたんですが、ひとり苛つくクリスティーナの様子に、おかしなものを感じていたら……。

とある出来事から、クリスティーナの過去を見ることができて、これがとても切ないんだ。

聖杯として生きてきたというよりは、生かされてきた彼女が、はじめて生きていると実感していくところに、そして、若さの衝動から力を放出させることをいとわなかった男が、守りたい女と出会ったところに、運命を感じるんですが、まさかクリスティーナが……まさか彼女が……。

明かされた真実は、とても衝撃的で、それでいてストンと納得させられるものがあり。思わず鳥肌が立ちましたよ。ああ、思い出しただけでゾクゾクする。

さて、これでシモンとクリスティーナの関係がわかったわけですが……それにしては、最後のクリスティーナの態度が解せないな。いったい何を考えているのだろう?
クライマックスが近づいてきていることは間違いないので、続きが楽しみですね。

パラケルススの娘〈8〉クリスマス・キャロル (MF文庫J) - 五代 ゆう

パラケルススの娘〈8〉クリスマス・キャロル (MF文庫J)
五代 ゆう

メディアファクトリー(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
五代ゆう / パラケルススの娘感想一覧 / MF文庫J / ライトノベル

Home > ライトノベル > [五代ゆう] パラケルススの娘(8) クリスマス・キャロル

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3102
Listed below are links to weblogs that reference
[五代ゆう] パラケルススの娘(8) クリスマス・キャロル from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [五代ゆう] パラケルススの娘(8) クリスマス・キャロル

Search
お気に入り

超能力者との恋と青春!

超能力者のいた夏 (メディアワークス文庫) - 寺本 耕也

超能力者といっても何が変わるわけじゃない。ちょっぴり驚くことも多いけれど、寮生活を共にするうちに打ち解けあう姿がすばらしかった。みんな魅力的でこんな寮に住んでみたいと、そう思える青春ものでした。→感想


糖度パネエ!

悪魔のような花婿 (コバルト文庫) - 松田 志乃ぶ

悪魔伯爵と呼ばれた男に嫁入りした泣き虫姫の新婚ライフ。可愛らしくていじらしくて気恥ずかしくてニヤニヤして、喧嘩すら微笑ましい。読んでて砂を吐きそうになるぐらい甘いやり取りばかりだけど、羨ましくて楽しくて続きが読みたい。大好き。 → 感想


青春の下校ライフ!

484013250X484013426X

男一人に女の子三人で下校する。ただそれだけのお話なのに、楽しんでる様子が伝わってきてほっこり温かい。毎日一緒にいるのに、ひょんなことから意外な素顔を見て……みたいなのはいいですね。ほんのりある恋愛要素もニヤニヤです。→ 一巻感想 / 二巻感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top