「ナツル、分からないふりはやめなさい」
泣きたくなった。怖いんですけどこの女性。
「じゃあ理解するまで、何度でも言ってあげるわね」
「いや、そこまで……」
「私の恋人になって」
男としては平凡だけど、ケンプファーという戦士に変身すると美少女に。そんなナツルと彼を慕うケンプファーたちが繰り広げる学園ラブコメの第十一弾。今回は……いつもとそんな変わらないかな。紅音、水琴、雫が、ナツルに対してさらに一歩踏み込んできたというお話です。
てっきり沙倉さん話が進むのかと思ってたので、ちょっと拍子抜けではありましたが、ラブ要素が満載でニヤけるニヤける。
なんせいつものようにナツルにおとぼけが許されませんでしたからね。全員が逃れようのない告白をしてきたら、向き合わざるを得ないわけで。
これまではたいてい何かあると沙倉さんのことしか考えてなかったナツルが、三人について考え始めるあたりがよかったです。
個人的には三人の中で雫が一番好きなんですが、今回一番よかったのは、水琴でしょう。普段は元気娘すぎてひっかき回す彼女が、ちょっとしたハプニングからナツルに向き合うようになったときのあの羞恥心丸だしモードといったら!
ギャップ萌えとはこういうことかと突きつけられました。やべ、可愛い。
紅音、水琴が動いたおかげで、自分の不利を認識して、挽回しようとする雫の積極性もとて良かったですが、さて、いったいナツルは誰を選ぶんでしょうね?
まあまだ沙倉さん話が済んでないので、結論は先延ばしになるでしょうが、気になるところです。
けんぷファー9 1/2 (MF文庫 J つ 2-11)
築地俊彦
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