「ねえ、太郎おにいちゃん、知ってる?」
七葉ちゃんは俺を見つめると、言った。
「従兄妹どうしって、結婚できるんだよ?」
殴られたり、蔑まされる目で見られると、興奮してしまうという太郎君のドM体質改善物語の第六弾。今回は、発明少女・柊と嵐子が、太郎を巡って熾烈なおままごとをするお話と、第二ボランティア部のクリスマスのお話、かわいい従妹が、砂戸家に波乱を引き起こすお正月のお話の三編が集録されています。
うーん、つまらないわけじゃないんだけど、というか、読んでる間はクスクス笑ってたんだけど、いつもほどのインパクトがなかったように思えます。今回母姉が強烈過ぎるせいかしら。家の中ではいつものことですが、嵐子といい雰囲気になったとき必ず入る邪魔は、もはや怨念としか思えない。
とりあえず、太郎を落とす最大のライバルは家族だということを忘れてはいけませんね。嵐子、大丈夫かしら。
その嵐子さんは、やっぱり男性恐怖症はなくなっていないものの、太郎に対する思いは着々と積み上げているようで、柊相手に頑張ったり、クリスマスイブに太郎へプレゼントをあげたりと、想いを見せてくれますね。身体が反応しちゃうから、なかなか進展しないですが、この想いは大切にしてもらいたいところです。太郎も結構意識してるっぽい気がするけど……家族が最強なだけに、なかなか難しそうだ。
一方、ひょっとしたらと思っていた美緒は、それほど動かなかったのが残念。ま、別に美緒好きじゃないからいいんですが(ひどい)、彼女にとってクリスマスというのがどういう位置づけにあるのかといったところが見えてくるのは興味深いものがありました。それと、第二ボランティア部とそこに集まる人たちの位置づけも。
寂しいと素直にいえない美緒ですが、そんな彼女を取り巻くみんなの暖かさが伝わってくるラストが素敵でした。
ただなあ、なんか物足りないんだよなあ。毎回毎回大笑いさせてくれてたんだけど、今回はイマイチで……。話が短いのも理由のひとつかもしれませんが、そろそろネタ的にも限界なのかしら。
えむえむっ! 6 (6) (MF文庫 J ま 1-9)
松野 秋鳴
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