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[月見草平] 姫宮さんの中の人 5 卒業・オラトリオ

(やっちまったーーーーーーーーーーーーーー)

この日……。
姫宮ちとせ先輩の正体は、クレマチス高校全体に知れ渡った。

『外の人スーツ』を着ると才色兼備、でも中の人は対人恐怖症である生徒会長のちとせ先輩と、彼女の秘密を知る唯一の生徒・純人が繰り広げるラブコメシリーズの第五弾。ついに、『外の人スーツ』を脱ぐぞと決意したのに、ちょっとしたハプニングから、中の人のことがバレてしまい……というお話。

結衣が考えた『外の人スーツ』を脱げるかどうかの卒業試験とか、とても微笑ましいけど、純人のみならず、いろいろな人の支えがあったから、ちとせ先輩も決断できたんだよなあということが伝わってくるところが、良かったです。まあ、明かされた人がどれだけの衝撃を受けるかというあたりの見込みが甘いんだけど、それでもみんながいれば乗り越えられると信じているところに、絆の強さを感じますね。

決行は終業式の日に、ということだったのに、ちょっとしたハプニングが待ち受けていて……というあたりは、ドキドキでしたけど、予想した方向じゃないところから、話が入ってたのはちょっと拍子抜けかなあ。
いや、もっと、こう、反発の大きさから、ドロドロになるかと思ってたので、横槍方面が大きくなってしまったのは、物足りなく思いました。そういう話じゃないとはわかってるんだけど、学園ものとしてのお話を中心としてほしかったかなと思った次第。

個人的に一番印象に残ってるのは、『外の人スーツ』をきたちとせ先輩が涙を流したところですね。今まで「強き人」と描かれてた人が泣くところに、衝撃の大きさを感じますが、それ以上に、泣くちとせ先輩に対して、しっかりと怒ってあげた結衣が、ほんと良かったです。
純人をめぐるライバルなのに、ちとせ先輩を放っておけない結衣はいい人だよなあ。

最後、純人はどちらを選ぶのかとワクワクしてたんですが、なるほど、この終わり方はむしろとても純人らしく思えますね。甘いかもしれないけれど、ハッピーエンドだったのは、個人的に良かったです。むしろ、これからの物語のほうが面白そうだよなあ、と思うだけに、これが最終巻というのは残念ですね。

姫宮さんの中の人5 - 月見草平

姫宮さんの中の人5
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