Home > ライトノベル > [神野オキナ] あそびにいくヨ!11 こねこたちのぎんこーごーとー

[神野オキナ] あそびにいくヨ!11 こねこたちのぎんこーごーとー

『まあ、艦長が久々のお酒を過ごされたのは事実だが、これから伝えることはそのまえに決定した事項だ』
自然と、車内の三人の背が伸びる。クーネと違い、この副長の言うことは無駄が無い上に重要なことが多い。
『交換留学制度を、試験的に行おうという話なのだ』

交流を求めてやってきた猫耳宇宙人・キャーティア人との異文化コミュニケーションシリーズの第十一弾。今回は、地球との交流を深めるために、交換留学制度を導入してみよう、というお話……だったんだけど、キャーティア本国からやってきたファンキーなお爺ちゃんが(注: 学者さんです)引き起こした騒動に対処してたら、終わってしまったような気がする。いや、面白かったんですけどね。

今回は、騎央よりもアオイに焦点が当たってたかな。今までとは違う環境で過ごしているうちに、裏の力が以前よりも衰えていて、そのことに愕然としつつ、迷いが見え始めてきて、なんとも切ないものがあります。そうだよねぇ。やっぱり、みんなが頑張ってるときは、自分も何か力になりたいと思うよねぇ。
このあたりの心境の変化は、とてもいいことだと思うんですが、内に内に篭ってしまうところが、アオイの悪いところでもあって。まあ、明るい人が多いだけに気づきにくいけど、真面目なんだよなあ、アオイは。

でも、そんなアオイの悩みに、真っ先に気づいて、何とかしてあげようと思う真奈美や、心を和らげてあげたエリスや、温かさと支えを感じさせてあげた騎央といった仲間たちの心遣いが、とても良かったです。

で、アオイの悩みの最中にやってきたお爺ちゃんが、銀行強盗をやってみたいとか言い出すから大変なんだけど、それにアントニアが乗ってしまうから、さらに大変なんだ。なんせ一気に現実味帯びてきてしまうんだからねぇ。アントニオの気まぐれに泣かされたサラの動揺っぷりは、かわいそうになるぐらい楽しかったけど。

ハプニングがハプニング以上になって、いったいどうなるのかと思ったけど、お爺ちゃんをきっちり納得させて終わるところがすごかった。っていうか、説教する相手が、アレってところに、何ともいえないユーモアを感じちゃいましたよ。

ただ、個人的には、騎央が中心となるお話が好きなので、そのあたりはちょっと物足りなかったかなあ。しかも、今後メインになりそうな女の子が、またひとり登場してきたし(いや、以前も出てきたけどね)。おそらくは、今後仲間になってきたりするのかなあ、なんて思いますが、さて、どうなることやら。

あそびにいくヨ! 11 - 神野 オキナ

あそびにいくヨ! 11
神野 オキナ

メディアファクトリー(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[神野オキナ] [MF文庫J] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [神野オキナ] あそびにいくヨ!11 こねこたちのぎんこーごーとー

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2435
Listed below are links to weblogs that reference
[神野オキナ] あそびにいくヨ!11 こねこたちのぎんこーごーとー from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [神野オキナ] あそびにいくヨ!11 こねこたちのぎんこーごーとー

Search
お気に入り

虜囚の姫と疎まれる第二王子の旅路を描くファンタジー。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫) - 淡路 帆希

オーソドックスではあるんですが、各キャラの心の変化が丁寧に描かれていて、とてもいい。切ないお話ではあるんですが、最後の心に温かいものが残りました。大切にしたい思いが詰まってるお話です。 → 感想


まさかこんな素敵な青春物語が読めるなんて!

電波女と青春男 (電撃文庫)電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

甘酸っぱく、時に遣りきれない思いに苛つくこともあるけど、高いところから飛んでしまうような青春模様が素敵でした。笑いも沢山あるし、ほんと面白かった。とてもオススメ。


聡明であるが故に孤独な少女プルーデンスと、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人が、鳥の塔に至る迷宮の謎に挑むファンタジー

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)

世界観といい雰囲気といいハマりまくりです。知識を持つが故に、両親や兄から疎まれて、家族といても孤独を感じていた少女なんですが、それをぐっと堪えて、誇り高さを忘れない姿勢が素敵でした。続きが出てくれると最高に嬉しいです。→感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top