「ナツルさん、会長とデートしたじゃないですか」
「いやだからあれはデートじゃなくて……」
自分でも半分くらいしか信じていないので、当然のように紅音には無視された。
「だから今度はあたしの番です」
男としては平凡だけど、ケンプファーという戦士に変身すると美少女に。そんなナツルと彼を慕うケンプファーたちが繰り広げる学園ラブコメの第七弾。今回は、ナツルと会長がデートしたことを知った紅音が、自分もデートしたいと言い出して……お泊りでテーマパークへ行くことになるお話です。
いやあ、楽しいなあ。雫とデートしたことを認めたくないナツルの葛藤とか、クスっと笑えるものがありますが、それより何より、紅音の積極的な行動が良かったです。今まで、一歩どころか、三歩ぐらい下がってる状態だったのに、自分からデートに誘うんだから、恋する女の子は強いです。まるで気づかぬナツルはどうかと思うけど。
っていうか、ナツル。君と佐倉さんの道は、絶対無いから。無駄な自信いらないから。
で、頑張ってナツルをひっぱってテーマパークに行ってみれば……そこには一枚上手な会長が待ち受けてるわけで。そりゃ出し抜くなんて、無理だわな。クールなんだけど、実はナツルに好意全開な雫の行動が、すっごい好きです。
そういえば、白いケンプファーたちのお話にも動きがありましたが、やっぱり彼女が関わってたか。意外って事はぜんぜんないんだけど、ようやく見えてきて、さて、ナツルたちはどうするのだろう。
っていうか、今のところ、雫は気づいてない……よね?このあたりの連携が取れてないところが、ナツルの甘いところだと思うけど、おかげで、最後の最後でゾクゾクさせられました。邪魔だと思ったのか、それとも正体に気づいたのか……。
恋する女の子たちのナツル争奪戦の行方もさることながら、彼女の動きも楽しみです。
けんぷファー7
築地俊彦
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