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[夏緑] ぷいぷい! 8

「庶民、つかまって!」 「離れろ、バカ!とっとと逃げろって!」
「どっちがバカよ!庶民を置いて逃げられるわけないでしょバカ!」
「えっ」
すでに胸まで埋まっていた陣が、大きく目を見開く。シエラはハッとして、真っ赤な顔であたふた怒った。
「そそそ、そのっ、違うんだからねっ!」

実は魔人の末裔だったセレブな高飛車お嬢様シエラと、ランプをこすったらシエラのご主人様になった楔型文字をこよなく愛する高校生・陣が繰り広げるラブコメシリーズ第八弾。今回は、ヘロデを倒すべくヘロディオンへ旅に出た一行の前に、甦った中国の武将たちが立ちはだかって……というお話。

あー、楽しい!リズムよく繰り広げられる会話は、読んでて頬が緩んでしまいます。宿題ネタに笑いまくった。
しかも、シエラと陣が、だいぶ相手のことを意識しあってて、でもお互い素直になれなくて、といったところから、ふたりでツンデレしあってるから、もう楽しくて楽しくて仕方ない。あのおんぶシーンは、最高でした。照れすぎてダッシュしちゃう陣が可愛すぎる。

とまあ、二人のやり取りだけでも十分でしたが、サロメが、神聖皇帝を甦らせて、一行に手を伸ばしてきたところも楽しかった。いや、絶体絶命のピンチを、薀蓄で回避していくところは、相変わらずの面白さ。命の危険があるようなシリアスな場面でも、必ず笑いを持ってくるところが素晴らしいですね。ニャロメに笑いが止まらない。

最後もまた良かったなあ。
敵を倒すために、策略を仕掛ける陣の冷静さは格好よく、ぎりぎりのところを切り抜けたシエラの真摯な言葉も見事でした。まあ、そんなシエラの活躍に大して、感謝ゲージをケチってしまう陣の複雑な思いがみれてニヤニヤ。

ラスボスは、まだ覚醒してないようですが……このシリーズなら覚醒前に一行がたどり着いても、楽しいことになりそうですね。次も楽しみです。

ぷいぷい!8 - 夏緑

ぷいぷい!8
夏緑

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