「たぶん、生徒会長の対人恐怖症が治らないと、星野くんは次の選択できないんじゃないかな」― そう言い出した幼馴染の結衣は、ちとせ先輩の対人恐怖症を直す手伝いをすると言い出した。先日の件で恩があるから、強いことが言えないちとせ先輩はしぶしぶ引き受けた。
いろいろありながらも、これなら「外の人スーツ」を脱ぐ日も近いかもと思っていた雰囲気が一変したのは、結衣から告白されたことをちとせ先輩が知ってしまったからで……
『外の人スーツ』を着ると才色兼備、でも中の人は対人恐怖症である生徒会長のちとせ先輩と、彼女の秘密を知る唯一の生徒・純人が繰り広げるラブコメシリーズの第四弾。今回は、文化祭と生徒会選挙のお話です。
今回はよかったなあ。前作で思いを告げた結衣が、今までより積極的に、純人へ関わろうとする姿がとても可愛いくて、それがまた彼女の魅力をあげてくれて。個人的には、ちとせ先輩を応援してたんだけど、今回の学園祭を一緒に回ったときのシーンとかを見て、なんで、おまえは、結衣を選ぶのに躊躇するんだ?と言いたくなりました。
如何に自分が、相手に大切に思われていたかが伝わってくるラブラブ度チェックのイベントが、すっごい良かったです。
でまあ、そっち側といい感じになっちゃうと、ちとせ先輩との関係に溝が……というのはお約束ですが、後ろめたい思いがあったから、売り言葉に買い言葉ってなってしまって、というのは、なかなかやるせないものがありました。ああいうとき、素直にはなれないよなあ。
後悔から、ちとせ先輩に謝ろうとした純人の思い切った行動と言葉が、そして、ちとせ先輩のために道化となることをいとわなかった勇気が、とても格好よかったです。なるほど、「正義の味方」なんだなあ。
いやあ、面白かった。良くある三角関係のようで、でも、結衣とちとせの間が険悪でないのはいいですね。っていうか、中の人のことを知った結衣が、意地悪しながらもちとせのために動く姿を見て、ああ、やっぱり結衣はいい子だと思った次第。
純人がどちらを選ぶのかはわかりませんが、どちらを選んでも、少女二人の関係は、そのままいってほしいものですね。
次あたりで結論がでるのかなと思いますが、楽しみに待っていたいと思います。
姫宮さんの中の人 (4)
月見 草平
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