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[赤松中学] アストロノト! 2

行き倒れのように「ノト屋」へやってきた少女ラキザミは言った。そらがおちてくる、と。そんなことはありえないが、せめて少女の不安を吹き飛ばしてあげようと、亜大陸で一番宇宙に詳しい新宙軍へと足を運んだノトは、そこでとんでもない話を聞いた。「街を天から落ちる球が襲う」という予言部の言葉を受けて天体観測をしていたナギアミが、地球へと向かう小惑星「ネロ」を発見したのだ……

宇宙から隕石が落ちてくる!ってことで、地球を守るためにノトが再び宙士となり、レンビア、ナキアミ、サベラ、そして新キャラのラキザミとチームを組んで、宇宙へと向かうお話です。

いやあ、面白かった。特別宇宙に興味があるわけでもないノトをどうやって宇宙へと向かわせるのかと思ったら、そうきたか。隕石が落ちてくる、しかもレンビアとの愛の巣を妄想中の自分の家に、っていうんだから、そりゃ必死にもなるわ。
まあ、愛の巣妄想は、いい感じにお約束になってましたけど。ナキアミの積極的っぷりが楽しい。レンビアもこれくらい素直になればいいのにと、ニヤニヤしながら、ふたりの騒ぎを見ていました。

今回新たに登場したラキザミは、ナキアミと同じ人間計算機ってこと以外は、正体不明を装ってましたけど、前作を読んだ人なら、何者かは想像つくかな。ただ、わかったからつまらないってことはなく、逆に前作のようなもどかしさが無くなって、良かったかもしれない。無表情な少女が、時折見せる笑顔はとても素敵。

刻一刻とタイムリミットが迫る中、ようやく宇宙へと飛び立とうとしたときに、まさかの抵抗勢力が現れて……ってときには、ほんとどうなるのかと思ったけど、まさかかの人が、あんないいところを持っていくとは思わなかったですよ。かっけー!
強引な展開だなあと思うところは随所にあるんだけど、それでも引っ張られてしまう勢いと、乗せられてしまう格好良さが、この物語にはありますね。

前作同様、どんでん返しの連続には息詰まるものがありましたが、何といっても良かったのは、最後を予感させた恋人未満のふたりのやり取りです。温かくて、こそばゆくて。思いが伝わってくるだけに切ない。それ以上に胸に来たのが、呟かれた言葉でした。最後の本音に思わず涙。

いやあ、面白かった。こうなると次はどうやってお話を作っていくのか興味が沸いてきますね。次も宇宙もの中心なのか、それとも「あーあーきこえない」方面に行ってくれるのかわかりませんが(いや、宇宙モノだとは思うけどね)、大いに楽しみです。

アストロノト! 2 (2) (MF文庫 J あ 5-2) - 赤松 中学

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