留年の危機が迫っているにもかかわらず、肝心の父親と連絡が取れず、あまつさえ陣とも連絡が取れないとシエラが憤慨していたころ、陣はアルフとともに京都へ向かっていた。アークダイモンの件が片付けば、シエラパパも日本に戻りやすいと考えたからだが、結局シエラのことばかりかとアルフは膨れ、陣の心情に気づかず置いていかれたシエラは怒り心頭し……
三者面談のために力を尽くそうとする陣とシエラのすれ違いを描く「疾風怒濤の三者面談」、右京と江利子が出かけた海で、まさかの展開を見せてくれる「渚のビーチプリンセス!」、最後の敵に向けてみんなが集まる「邪神降臨・誰が邪神よっ!」からなるお話です。
シエラのためにひとり行動する陣ですが、シエラからすると勝手にいなくなっちゃうなんてと思うわけで、お互い思いあってるのに、すれ違いが生まれて、ぷんすかしちゃうお約束が楽しい。
アークダイモンとかを物語に絡ませることもあって、ちょっと薀蓄が多かったんですが、後半に入って、アークダイモンの策にハマって、陣がピンチに陥ってからの展開が面白かったです。まさか、ああいう逃れ方をするとは思わなかった。シエラだからこそできる「真に迫った演技」に大爆笑。
勢いに任せて、陣のシエラに対する想いを打ち明けちゃうあたりアルフの人の良さ(何も考えてないのか?)を感じますが、庶民のくせに、と顔を赤くするシエラと、か、勘違いするなとツンデレる陣という、素直になれない二人の様子に、にまにましっぱなしでした。
にもかかわらず、初登場のシエラママが……。いや、シエラにとっては良かったねってことのはずなんだけど、陣との間に深い隔たりができちゃったのは、可哀想だったかな。にもかかわらず、罵畏闘百忙殺に吹いたのは内緒。
陣とシエラの間にすれ違いが生まれる中、二話目は意外や意外な物語でした。会長で硬派な右京と、頑張り屋さんな副会長の江利子が、一緒に海へ行くことになって、というお話なんですが、シエラへの思いを寄せていた右京の意外な行動に驚きです。不器用すぎて、見てられないと思いながら、江利子の解答にニヤニヤニヤニヤ。本当に良かった。
三話目に入って、すれ違いから、シエラが思い切った行動をしようとしたときには、さてどんなラブコメになるのかと思っていたんですが、まさか少年漫画バトルのラスボス対決一歩手前みたいな展開になるとは予想もしてませんでした。まあ、二話目のこともあるし、終わりに向けて走り出したってことなのかな。
怪しき後輩が、いい味出してくれたときには、ちょっと嬉しかったですが、それ以上に嬉しかったのは、シエラに元気が戻ってきたことですね。うむ、やっぱり陣とのボケツッコミ関係は、読んでて楽しいですね。
このままの関係でいてほしくもあり、実ったらどうなるのかしらとも思ったりしますが、そのあたりは次巻以降も楽しみにしたいと思います。それにしても、ヘロデ王との戦いに赴く面子が、かなり濃い人たちばかりなんですが……大丈夫かしら。
ぷいぷい!7
夏緑
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