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[松野秋鳴] えむえむっ! 3

ひょんなことから、結野と映画を見に行くことになった。ふたりっきりということで、始めは緊張したが、彼女の笑顔に心安らぐものを感じていたら、突然、悪寒がした。間違いない。誰かが俺をとんでもない殺意を向けている。それも女性から!変態的なボディが反応する中、その視線の正体が発覚した。何と俺に殺意を向けていたのは、結野の親友であり、辰吉が以前に付き合っていたという間宮由美だったのだ……

殴られたり、蔑まされる目で見られると、興奮してしまうという太郎君のドM体質改善物語の第三弾は、第二ボランティア部のもうひとりの部員、結野嵐子の親友がやってきて、結野の男性恐怖症が直せないなら、自分のいる女子校へ転校させると言い出してくるお話です。

またまた、個性の強い人が出てきましたね。何ですか、間宮流マッサージって!あまりの気持ちよさに、あの石動先輩ですら、でろんでろんになっちゃうんだから笑えます。石動先輩のみならず、マッサージ受けた人の反応が、何気にエロイな。

そんな間宮由美が、結野を賭けて、第二ボランティア部に勝負をしかけてくるんですが、あっさり受けちゃう石動先輩……なんか以前よりもおバカになってませんか?っていうか、ふたりとも結野の気持ちを考えてあげてよとツッコミたくなる。

その結野が今回は勇気をだしてましたね。タローを映画に誘う姿には、がんばれ!と声をかけたくものがありました。鈍い太郎もさすがに意識しちゃったりして、初々しいデートシーンには、微笑ましいものがありました。こういった良い雰囲気が、長続きしないのが、えむえむだとは分かっているんですが、もっと見たかったなあ。

ともあれ、勝負はねー。男性恐怖症を治そうという動きはいいんですが、なまじ結野の気持ちが見えてるだけに、由美の暴走にしか見えなくて、ちょっとげんなり。結野のことを思ってというのはわからなくもないですが、超えちゃいけない一線を超えちゃってるのは、いかがかと思いました。いや、結野と太郎のジャマをしやがってとか、そういう感情もあったけど。

おかげで、結野の心が離れそうになっていましたが、取り戻したのが、太郎の熱き思いのおかげって言うところが良かったですね。
あとちょっとだったのに……というところは、お約束ではありますが、そのあとにちょっとしたイベントがあったからいいか。「ハァジメテーのー」って思わず一緒になって唄いそうになりましたよ。まあ、事故と言うかアレですけど、あの結野が……ってところにニヤニヤ。

ああ、楽しかった。
結野の気持ちはハッキリしただけに、今後太郎との距離がどうやって縮まっていくのか、興味心身。個人的には、辰吉と由美の関係も気になるかな。複雑な思いがあるかもしれませんが、このふたりもハッピーエンドを迎えて欲しいものです。さてさて、どうなることやら。

そうそう。初っ端に限らず、随所でお姉ちゃんや母親に言い寄られる太郎の描写には笑いまくりでしたが、逆に石動先輩に殴られて変態に悶えるところは、微妙になってきたかなあ。男の喘ぎが、そろそろきつくなってきたのかもしれない。

えむえむっ! (3) (MF文庫J (ま-01-06)) - 松野 秋鳴

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