ちずると結婚する ― 夢を見た耕太は、目が覚めたとき、側にいた望に尋ねられた。いつもとは違う様子で。
「耕太にとって、わたしはなに?」
今までのようなアイジンな立場に甘んじず、さらに積極的に動き始めた望は、どこか思いつめた様子もあった。そして北海道への修学旅行とき……
相変わらず、エロ度は高くて、直接的な描写は避けている(ところも多い)のに、なんと刺激の強いことか。デンプシーおっぱーとかのギャグ的なものならまだしも、おくちのこいびとにはドキドキです。そのほか、カニを食べるだけで、あそこまで興奮させてくれるのは、後にも先にもこの作品しかないと断言できそう。
で、話としては、望が積極的に動いたことで、アイジンVS恋人みたいな感じ……になりそうでなりませんが、いつもと違って、耕太が振り回されてますね。ただ、何ていうか、耕太の情けなさっぷりと、優柔不断ぽさがどうにも楽しくないのと、望のイメージがぜんぜん違うので、しっくりこないところが多かったです。
特に耕太。何かあると、あまえんぼさんで心安らいだりするさまには、もはやダメ人間にしか見えなくなってきてしまいました。いいのか、それで!と何度言いたくなったことか。
3、4巻あたりのときもそうだったんですが、個人的にこのシリーズでは、耕太がダメ人間になると、つまらなくなるんですよねぇ。今回はダメでした。「葛の葉」方面の話もつまらなくはないんだけど、普通に学園ものでやってくれればいいのにと思ったりもする。小ネタとか楽しいだけにもったい。
いろいろ伏線らしきものが張られてるので、次の巻以降も「葛の葉」方面の話や、ちずるの隠されたものの話などがメインになると思いますが、いまの耕太だと微妙な感じなので、次の巻は保留ってことで。
かのこん 7 (7)
西野 かつみ
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