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[ヤマグチノボル] ゼロの使い魔11 追憶の二重奏

ガリアに囚われていたタバサを無事に救出することができた才人たちが、つかの間の休息をとっていたとき、女王からラ・ヴァリエールで待つと連絡があった。そのことを知ったときから、ルイズは恐怖に震えていた。なんと、ルイズの母さまは、「烈風」カリンと呼ばれるほどの伝説を持った女性だったのだ。「鋼鉄の規律」をモットーにしている母親に会ったら、どんな目に合わされるかわからないというのだが……

いやあ、すばらしい。ルイズの魅力がたっぷりですね。小悪魔っぽくサイトにいろいろしかけておきながら、ひっこみがつかなくなるところとか楽しくてしょうがない。未だ素直になれず、誰に聞かれてもサイトのことは好きじゃないと意地を張りつつ、お姉様やキュルケにアドバイスを聞いていろいろ試すところに、恋する乙女心が見えますね。可愛くてしょうがないです。

ルイズのお母さまがあれほどの人だとは思いませんでしたが、何気に父親も強い人みたいですね。ルイズを押し倒していたサイトのことをよーく覚えていて、稽古と称して痛めつけるとは、何ともお茶目なお父さんです。サイトからしたら大変だけど。

そんなサイトが今までと違った思いに振り回されていましたね。これまで元の世界のことなんてほとんど考えていなかったのに、タバサと彼女の母親、ルイズとその両親と触れ合ったことで、家族を思い出し、望郷の念に囚われるところは、しんみりさせられます。

落ち込んでいたサイトを慰めるカトレアとのやり取りは、心温まるものがありましたが、タバサの様子も変わりましたね。今までとは違って壁が無くなったのは、やはり母親のことがあるんだろうなあ。
サイトへの態度は、恩からきてるものだと思うんですが、いつもより優しく、いつもより積極的で、ドキドキさせられます。たまに熱い視線を感じないわけじゃないけれど、サイトだけじゃなくルイズにも感謝してるだろうから、サイトに手を出すことはないんじゃないかなー。と思ってたのに、最後あんな手を使ってきますか!
ひょっとしたら強力な人が参戦してくるかもしれない予感に、ニヤニヤドキドキワクワク。

これまでサイトの望郷の思いが出てこなかったのはなぜか、ということも明かされたわけですが、自分の心が信じられなくなる事実は、知ってしまったら辛いものがありますよね。いったい自分はどうしたいのかと迷いながら、それでもやっぱり、というところでほっと一安心。

ちょっとだけ関係が変わったような、でも今までと変わらないような、そんなふたり。最後の最後まで憎まれ口をたたきあっていましたが、愛しい思いを持ちあっていることが伝わってくるラストシーンが最高でした。

いやあ、素晴らしい。こんな素敵な物語になるとは思わなかったです。裏側では、虚無を狙うものたちが動き始めてることもあって、まだまだ安心できませんが、この二人ならきっと乗り越えてくれるでしょう。楽しみですね。

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