珠枝が手の平サイズのままなのは、追っ手の目を欺くためだという。それはいいとして、小さい姿になってからは、食事にしろ、散歩にしろ、何かと智宏の手を煩わすようになってきた。まるで、子供のようだ。珠枝のことは大事だけれど、さすがにここまでべったりさせられるとうんざりしてくる。
元に戻るよう促したら、余分な霊力は、猫に預けているというので、しかたなしに捜し歩いていたら、オオヒロという美女に出会い……
珠枝を封じようとするオオヒロと、珠枝を元に戻そうとする智宏が、霊力を預けていた猫を探しているうちに……というお話です。手の平サイズになってしまった珠枝が、かわいいですね。甘え方は子供のようですが、きっと智宏が構ってくれるのが嬉しいんだろうなあ。たまにうんざりする智宏の気持ちはわからなくもないけど、微笑ましい光景ににんまり。
今回もほのぼのするところが多くて嬉しいですね。コンビニで思わず余計なものを買ってしまうのは、そんなカラクリがあったのか!とか、珠枝のネコミミ&シッポ姿に動揺する人たちの様子に笑ったり、何で流しそうめんやってるんだろとか疑問に思いながらも、楽しそうだなあと思ったりで、話に関係ないところが、いろいろあるんだけど、ぜんぜん気にならないどころか楽しかったですね。こういうところ、もっと読みたいです。
妖しい魅力を撒き散らしていたオオヒロでしたが、その圧倒的な存在感と強力な力による恫喝とは裏腹に、例の部分をうにゅってされてからは、何かかわいい感じになってましたね。結局何を意味しているのかは、わかりませんでしたが、あの恥じらい方からすると、またひとり智宏の犠牲者になったのかなと思ってしまいますが、さてさて。
珠枝を封じようとするオオヒロがいるのに、なかなか動こうとしない珠枝には「?」な気持ちでしたが、最後のほうで、ああ、そういう気持ちがあったのかと納得。珠枝もこれからどうするかということを考えていたんですね。
とっさのことだっただけに、いったい自分はどうすべきかと迷ってしまう智宏でしたが、そんな彼の本音を引き出させたコヒロの言葉が素敵でした。やっぱいいよなー、コヒロ。これからも頼むよ。
ひとまず危険は回避できたみたいだし、ほっと一安心ではありますが、まだまだ決断せねばならないことがあるので、これからも何かと問題が起きそうですね。
このあたりをどう解決していくのか、気になるところ.
個人的にはほのぼのとしたところも楽しみなので、あまり緊迫しすぎないようにしてもらえると嬉しいな。
神様のおきにいり 4 ねこまたの巻 (4) (MF文庫 J う 3-4)
内山 靖二郎
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