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[三浦勇雄] サクラ上等。

学園祭の出来事は、俺たちの力で撃退したはずだったが、気がついたときには、またみなの記憶は失われていた。つまり、俺たちは失敗したのだ。自分の記憶が無くなっていない事を知られたら、命の危険があるかもしれないということで、鉄平は迂闊な行動はさけていたが、一ヵ月半が経過しても、越後屋や槍ヶ岳からは何の連絡も無く……

好きな人が自分のことを忘れてしまうというのは、辛いことだと思いますが、その人だけじゃなく、他の人もまるで覚えてないとなると、孤独で辛いですよね。それでも、ひとつずつ、取り戻していこうと頑張る鉄平が印象的です。

ゆかりは記憶を失くしてもゆかりなんだなあ、と感じられるところには、嬉しく思いましたが、逆に昔を思い出してしまうところには、辛いものがありますね。
耐え切れなくなって思わず口に出してしまったことを後悔して、どうすればいいのかと途方にくれる姿は、今までの出来事を乗り切ってきた男とは思えないほど、弱さを感じました。

同じように大切な人に忘れられた柚子とあひるも、辛かったでしょうね。三人が三人とも諦め始めたときに、出会えたことは、ほんと良かったです。孤独じゃないと知ることは、力になるんですね。
「上等だ。」
この場面でのこのセリフがきたときには、思わずグッとくるほど、心が沸き立つものを感じました。

ここからの無敵感というか高揚感はさすがですね。これぞ、上等シリーズだよ!と声を大にして言いたくなる熱さに酔いしれました。この感覚がもっと続いてくれたら、最高だったんですけどねー。
こっからちょっと別の話に移っちゃったので、そのあたり残念ですが、まあ、こっちも気になる話であったことには変わりないのでいいか。

槍ヶ岳の身に何があったのかということが語られるお話でしたが、こちらまで記憶を失っているとは思いませんでした。何気に残酷なことになってますが、それでもこの危機で、記憶を失っているにも関わらず、あの言葉が出てくるとは……、鉄平の影響もまんざら捨てたもんじゃないですね。

最後の最後で大集合っぽい感じになってますが、次でこの第二世界編が簡潔するってことなので、きっと鬱憤を晴らしてくれるような怒涛の展開になってくれるでしょう。大いに期待したいですね。

サクラ上等。 - 三浦 勇雄

サクラ上等。
三浦 勇雄

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読了。 前巻の衝撃的なラストからどのように展開させるかと期待していたら、なんとも鉄平らしい愚直で猪突猛進なリスタート。途中でくじけそうになって、茜さんに...

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