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[伊都工平] モノケロスの魔杖は穿つ 2

麻奈の買い物に立木ヒロが付き合っていたら、いつの間にか見たこともない町に入り込んでしまった。魔術師の麻奈すら存在を知らない町の広場には、巨大な大剣が地面につき刺さっており、抜こうとしても抜くことができない。
そこへ現れたのは、ヒロの国の民である律だった。どうやら、この町はその剣を抜くために鍛錬を続ける者たちが集う道場街だという。ためしにと一日体験していたヒロたちだが、その場へ天球儀会からの使者が訪れてきて……

引き抜けたものは勇者の称号と鎧が与えられるという、地面に突き刺さった神剣アレイオンを巡るお話ですが、いやあ、面白いじゃないですか。相変わらず設定とかいろいろあるんだけど、細々したものを吹き飛ばすようなスケールの大きさに魅了されました。

神器を保有していることで、一躍脚光を浴びることになったヒロたちだけに、いろいろなところから目をつけられてるんですが、妙に緊張感を感じない日常が楽しいですね。微妙にズレる会話の妙ってのは、クセになりそう。
変な人だった麻奈がわりと普通に見えるのは、こっち側の話だからかな。

逆に、まともだと思っていた律が、あれほどのものを内面に抱えていたとは思いませんでした。怒りに我を忘れるところは、狂気を思わせるところがありましたが、それ自体が心の闇なんですね。
何が正義で何が悪かということについて、己の葛藤に振り回されながらも、剣を手にして戦う律が良かったです。

それにしても、戦闘シーンのスピード感や、巨人たちの舞をも思わせるような戦いはすごかったですね。読んでいて爽快なものがありました。ものすごく引き込まれます。それだけに最後の美しき崩壊には、何とも言えない切ないものがありました。これを演出したヒロがすごいと思いましたよ。強引にも思えますが、ヒロの発想は何とも魅力的でした。いつの間に、こんなに懐が大きくなったんだろう。
国作りとは、ただ人を集めるのではなく、他の国との交渉も重要だなと思わせる最後のやり取りが、ちょっと微笑ましかったりします。

今回は律の話が中心だっただけに、麻奈やセシリアの活躍があまり見られなかったのが残念ですが、このあたりは今後いろいろ見せてほしいですね。次は学校が舞台だということなので、とても楽しみです。

モノケロスの魔杖は穿つ 2 (2) - 伊都 工平

モノケロスの魔杖は穿つ 2 (2)
伊都 工平

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Comment:2

hobo_king 2007-02-24 (土) 22:47

>それにしても、戦闘シーンのスピード感や、巨人たちの舞をも思わせるような戦いはすごかったですね。読んでいて爽快なものがありました。

2巻にしてなんとも豪快な話になりましたよね。読んでいて展開そのものにビックリしたのは久しぶりです。
今後も目が離せない感じになってきましたよね。

deltazulu 2007-02-25 (日) 13:00

ほんとそうですよね。一巻のときには、それほど強烈なものはなかったんですが、二巻で一気にきました。文句なしで気になる度トップクラスです。
今後が楽しみですよね。

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