瓦礫に潰されて動けずにいたらしい。欠片が減っていることに気づいていたが、それ以上に殺原蜜姫は、姉の美名がいないことが不安だった。 ジャマするように出てきた化け物を力を振り絞って倒したとき、目の前に美名が立っていた。喜び近づいた蜜姫の胸板を貫いたのは、その美名の手で……
林檎の欠片を狙うものたちの物語の最終巻です。
欠片に関係した人々を残酷なまでに痛めつけていく「最弱」ですが、敵となる相手を倒したことによる快感よりも、むしろ心の痛みのほうが伝わってきました。手にかけることを決意したときには、もう戻れなかったんだろうなあ。
グリコ、殺菌消毒、不快逆流、一人部屋、破局、涙歌、最弱と、それぞれの胸のうちが見えてくる話に、胸が苦しくなります。
ひとつ、またひとつ人と欠片が消えていく中、一番心にきたのは「殺菌消毒」ですね。己の欠点に気づきながらも直せなかったこと。大切な存在である妹のこと。他人が嫌いだったこと。でも今は……。まさか、あの「殺菌消毒」がこれほどまでに「幸せ」と「生きること」を実感させてくれる言葉を紡いでくれるとは思いませんでした。
幸せをかみ締めながらの決意と覚悟に、目頭が熱くなります。
いったい今何が起こっているのかが、わからないまま進む展開に、グリコ同様もどかしさを感じますが、まさかそっち方面に行くとは思いませんでした。う~ん、どうなんだろう。ここまで人間ドラマで盛り上がっていたので、ちょっと拍子抜けな感があるんですが……フォローが入ってるので、まあいいか。
最も近くにいる最愛の人と友人に出会えないのは切ないかもしれませんが、新たな出会いがまた新たな物語を呼んでくれるんでしょうね。またね、という最後の言葉が、心に響くぐらい素敵でした。
シリーズの 1巻目を読んだときは、微妙に思っていただけに、ここまでの物語を紡いでくれた著者に、感謝したいと思います。次はどんな物語になって戻ってきてくれるんでしょうか。とても楽しみですね。
蟲と眼球と白雪姫
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- 蜘蛛使いの少女 2007-07-15 (日) 00:16
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初めまして 眼球シリーズを全巻読みました 面白かったです。あれでお終いと思いきや・・・コミックしているではありませんか! 今後の展開を楽しみにします。では!
- deltazulu 2007-07-15 (日) 09:13
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はじめまして。そういえば、コミック化もしてるんですよね。そっちまでなかなか手が伸びませんが、いつか読んでみたいですねぇ。
どんな雰囲気になってるのか楽しみだったりします。








