「でも、人間だけが旅ができるのは……、鳥やインパラのようではなく、自由に居場所を求められるのは、人間だからじゃないですか。そして、そんなふうにして、彼も僕も、多くの人たちが、あなたの元へ集まってきたんじゃないでしょうか」
世界から言葉を消し去ってしまうという曰くのある「銃姫」を追う物語の第八弾。エルウィングの秘密と、流星軍とスラファト軍の最後の決戦の始まりです。
ここにきてついに……危険を知りながら、それでもセドリックが手をかけられなかったのは、同じ境遇の人という思いがあったからだよなあ。それと自分を思ってくれる人だからということもあるかも。エルのこともそうだし。蜘蛛だと知っても怖さを抱くことがない彼は、それだけ幸せに生きて来れたんだと思います。いや、まだ死んでないけど。
それにしても、地の利を活かしたチャンドラースの見事な戦いといったらないな!相手もさるもので、対話を呼びかけて揺さぶったものの、そのすべてを見破り、自分達が有利に戦えるよう相手を導いていく。魔法を用いた戦い方も、これまでにないもので、チャンドラースという人と出会えたことは、セドリックにとって大きな影響を与えると思います。
どうしたってチャンドラース側を応援してしまうから、スラファト軍の反撃というのがきつかった。まさか、寝物語が作戦の穴を穿つなんて……遣りきれない。
仲間を失い、重体となり、それでも立ち上がろうとするセドリックの「焼く」ほどの思いに圧倒されましたが(あんなヘタレだったのに!)、アンもやばいことになってるし、さらにミトが……。この絶望的な状況を覆すことが出来るのか。続きが気になってしょうがない。
銃姫〈8〉No Other Way to Live (MF文庫J)
高殿 円
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