「犹守さんて、ヘンだと思わない?」
そんな友人の言葉につられて、わたしとユッキーはクラスメイトである犹守望を密着取材することにした。
気づかれないように、授業中、放課後、自宅と、あらゆるところで、ビデオカメラを回していたが、ある日、犹守さんが商店街を歩いていると、いろんな店の人から声をかけられていて……
いつもとはちょっと違って短編集。
1月、2月、3月と、それぞれのイベントでのお話が描かれています。望が意外にも商店街で人気者だったりとか、バレンタイン・ホワイトデーで委員長のあかねの行動に一喜一憂するたゆらとか、なかなか良かったけれど、一番良かったのは澪の過去の話かな。
わりとシリアスな展開でしたが、乱暴な印象しかなかった桐山を見直したり。最後にちょっとあたたかくなりました。
ただ、全体的に小粒な印象。前作の長編でも思いましたが、破壊力が無くなってきている気がします。
ただの学園ものになってから、いつも同じようなことばかり繰り返しているというのもあるんだろうけれど、一番の原因は素直な耕太の姿があまり見られないからかなあ。
何かに立ち向かったり、ちずるであってもしっかり意見していたころの耕太はどこにいったんだ。
歪んだ部分やら妄想やらがクローズアップされちゃって、そのあたりが僕にとってダメになってきたのかもしれない。
もうちょっと、かっこいい耕太くんを出してほしいなと思います。
かのこん〈4〉オトメたちのヒミツ
西野 かつみ
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