「武器を手にしたから人を殺すんじゃないわ。人を殺そうという思いが手に武器を握らせるのよ。つまり殺意があれば、手にしたものはみんな武器になる。それはフォークだって、剣だって軍隊だって同じよ
—だから人間は、決して武器を捨てられない」
いろんな人に押しつ……、ごほん、オススメされたシリーズです。
魔法を発動させるには、銃が必要となった世界。魔銃士のセドリックとアンブローシア、そしてセドリックの姉であるシスター・エルウィングが、世界から言葉を消し去ってしまうという曰くのある「銃姫」を奪った魔銃士オリヴァントを追う旅物語。
これは面白い。少年少女にお姉さんという三人の和やかな旅路かと思ったら、とんでもなかった。国を追われたもの、都市を滅ぼしてしまったものなど、それぞれが抱えるものは、チラりと見えただけでも、事実に押しつぶされそうになるぐらい重いもので、このトラウマをどう乗り越えていくのかと、不安になりつつ、先が気になる。
オリヴァントの痕跡残る町に寄ったときも、いろいろと事件が起きたりするんですが、随所に憎しみが見えてやるせない気持ちになったりする。特に修道院のお話は……生きるために、守るために、武器を手に取るしかない現実は、ああもう!
それでも明日を見ることができれば、生きていれば、きっと……という希望が見えるお話でもあったと、そう思います。思いたいです。
それにしても、「銃姫」を奪ったはずのオリヴァントの発言や「鉄姫」は、何なんだ……気になるばかり。
銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)
高殿 円
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