「あんたが悪いんだよ」
優しい声で、真木名は責める。
「いつまでも嘘ばかりついてるから」
唇が、髪に触れる。
「夜だけは正直にさせてやるよ。いつもみたいに」
死人を屍鬼として甦らせる力を持つファウスリーゼは、甦った屍鬼は、彼女に恋情を抱いてしまうことに悩んでいたが、ただひとり、真木名は違っていた。彼女の言うことには絶対の命令を聞くはずの屍鬼のはずの彼は、あろうことか彼女に襲いかかってきて……。
これはエロい。
ヴァンパイアといいながら、吸血シーンがまるでなかったのは残念でしたが、その分エロさ満載でした。嫌がる主を襲って、ファスの口から言わせるまでのじらしまくりとすごかった。
はじめこそ拒絶感が強かったファスだけど、実は……という感じで、だんだんと真木名への思いが見えてくるところが良かったです。こういった堕ちていく様が見えるのは好きだなあ。学校でのアレは最低だと思いながらニヤつく僕がいる。
傲慢で自分勝手で、悪くて格好よくて。
そんな男が見せる本当の姿は、まったくもってずるいものがありますが、ま、惚れた弱みという奴ですかね。デレてからのファスは、ほんと可愛かった。
ただ、個人的には、他の屍鬼とのお話をもうちょっと見せてくれたらなと思わなくもない。
せっかく「進化」があったのであれば、そのあたり見えないと、はじめ主人公だと思っていた波留が可哀想だなと思った僕は、ああいう悪よりも、波留の方が好ましく思うからかも。
関連エントリー
[水戸泉]
[ティアラ文庫]
[ライトノベル]
Home > ライトノベル > [水戸泉] ヴァンパイア・プリンセス
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3119
- Listed below are links to weblogs that reference
- [水戸泉] ヴァンパイア・プリンセス from booklines.net
Comment:1
- 通りすがり 2009-06-07 (日) 14:15
-
初めまして。あらすじだけを拝見するとアリスソフトの「アトラク=ナクア」や「ディアボリカ」を想起させられました。ティアラ文庫というレーベルから前記二つのような叙情的なエロティック伝奇小説が誕生してくれるとうれしいのですが・・・。
エロゲの例えが解りづらければ「月の系譜」のエロ増量版みたいなの(笑)。







