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[ゆりの菜櫻] 伯爵は聖乙女にキスをする

それがわかっているのに。
やめられない思いがあるのだ。この世には。
決して諦めきれない運命の恋が……

夢の中で繰り返し出会う美しい騎士と同じ容貌をした青年は、英国帰属の伯爵で、夢に出てきた騎士の生まれ変わりだった。そして真梨は、ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりだという!
ジャンヌ・ダルクがもっていた幸運の象徴ダルク・ダブレットを巡るミステリアスロマン。

消えたダブレットを探すために、フランス、ロンドン、イタリアなどなど、ヨーロッパをあちこち移動して、その間に伯爵との愛を深めていく……って、とてもベタな物語だなあ。

何かあるとすぐキスをしてくるアレキサンドルと、戸惑いながらも反応してしまう真梨のやりとりは、とても甘くて、途中、生まれ変わった者だからこそ持つ感情に揺れることはあったけれど、結ばれてからはまっすぐでしたね。

でも、印象に残っているのは、真梨に片思いしてるお付きのサミュエルのほうだったかも。
報われないと知りながら、それでも彼女の幸せのためにと動く姿が切ない。

危険が迫っていても、決して後ろを見ない真梨の行動力は、見ていて気持ちがよかったですが、もうちょっとサスペンスな展開があってくれてもよかったかなと思ったり。謎があんまり謎してなかったのもあったので(読者には解きようがない)。

伯爵は聖乙女にキスをする (ティアラ文庫) - ゆりの 菜櫻

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