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マルタ・サギーは探偵ですか?(6) オスタスの守護者 / 野梨原花南

「……か、隠しとおせるさ。今までだって上手くやって……」
「無理です。マリアンナ様は、心を許したものに、隠し事はできません。唯一の選択は、ドクトル・バーチをやめることです。けれど、そうしてまであの小僧と残りの一生をともにしたいですか?目的を捨ててまで?それに、そもそも、マリアンナ様はマルタ・サギーを愛していますか?そろそろ遊びの季節はおしまいになさるべきです。お考えください」

様々な力を持つカードを集める「カード戦争」の世界に足を踏み入れてしまった怠惰な男・マルタ・サギーが、「名探偵」のカードを駆使して、事件を解決しつつ、カード戦争を勝ち抜いていく物語の第六弾。青年実業者ランに求婚されたマリアンナが、バーチの予告から宝石を守りきれたら結婚すると賭けを言い出して……というお話。

ああ、もうマルタが可愛いな。戻ってこれたことの嬉しさが随所に見えて、何気ない描写でも、胸が熱くなる、じわっとくることがある。

もちろん、そんなことを知らない周囲の人からしたら、急な変貌に驚いてて、読んでるとニヤニヤしちゃうんだけど、唯一事情の一変を知らされたリッツは……ね。聡いからいろいろ思うところがあると思うけど、君の痛みは伝わってるよ。傍にいてあげてと言いたくなりました。このふたりは、兄弟以上に兄弟だ。

さて、バーチの予告成否によって、マリアンナの結婚が決まるというお話でしたが、愛する人のために動き出すマルタが格好いいよ!あのヘタレっ子が何という成長……(ほろり)。
嫌い嫌いいってたジャックも「分をわきまえろ」と言いながら、さりげなくチャンスを上げるんだから、まったくいい人だ。

迷わなくなったマルタと、今までの余裕がなくなってしまったマリアンナのやり取りは、とてもドキドキの楽しさがありましたが、そんな二人を弄ぶデアスミス……あんたやりすぎだよ。

次で最終巻。最後のシーンはほんと良かったけれど、マリアンナも思うところがあるだろうから、いったいどうなるのか楽しみです。

マルタ・サギーは探偵ですか?〈6〉オスタスの守護者 (富士見ミステリー文庫) - 野梨原 花南

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