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堕天使の旋律は飽くなき 夜想譚グリモアリス(2) / 海冬レイジ

クラスメイトである織笠美赤のフルートを聴いてから、最愛の妹・いのりが、フルートを習いたいと言い出した。さっそく美赤に話を聞いて、フルート教室へ通うことにしたが、そんな美赤の前にグリモアリスが現れた。ということは、美赤は何かの罪人なのか?驚きながらも、いのりの頼みでもあり、また自身の目を信じて、美赤の無罪を確信する誓護は、彼女を守ってグリモアリスと対決するが……

紗彩が亡くなったのは、友人である美赤が殺したからと主張するグリモアリス・ギシギシから、美赤を守るために、誓護やアコニットが奮闘するお話です。閉ざされた空間でのお話だった前作とは違って、追っ手から逃れつつ、無罪を主張していくという展開のため、素敵にサスペンスで面白い。

それにしても、アコニットがいいなあ。何か言われるとすぐそっぽを向くけど、誓護のことが気になってる様子がたまりません。実はいのりのことも結構気に入ってきてるんじゃないかしらと思う描写もあったりして、嬉しい限り。この三人は仲良くしてほしいですからね。

フラグメントにより過去を視ることができても、相変わらず肝心のところだけが明かされず、そこを推理していくわけですが、いやあ、いいですね。このもどかしさ。わかりそうでわからないところにイラついたり、わかってるなら早く言ってよ、誓護とツッコミたくなります。ミステリー風味が面白かったですね。

個人的に印象に残ったのは、アコニットの誇りを感じたところですね。地を這うことになっても、約束したことを守りきろうとする姿に、熱くなりました。あれは誓護でなくても、取り乱しちゃいますよね。人間ごときと言っておきながら、体を張る姿に、彼女の誠実さを感じました。それにしても、あそこでアコニットを……した人は誰なんだろう?

黒幕たる鈴蘭とアコニットの確執については、どうやら冥府のほうでいろいろあったことが原因のようですが、かつて友人だった二人が決別するとは、どんなことがあったんだろうと気になるところです。そろそろ何か明かしてくれるかしらと期待中。
あれ、でも冥府で物語が進んじゃったりしたら、誓護が頑張れないか。うーん。いったいどうするんだろ。

堕天使の旋律は飽くなき (富士見ミステリー文庫 66-9 夜想譚グリモアリス 2) - 海冬 レイジ

堕天使の旋律は飽くなき (富士見ミステリー文庫 66-9 夜想譚グリモアリス 2)
海冬 レイジ

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