クラスのみんなのための学級日誌のルール
一、この学級日誌はクラスのみんなのためのものなので、クラスのみんなのためにつかいましょう。自分のために使ったり、クラスのみんな以外の人のために使ってはいけません。
二、日直二人は責任を持って日誌を書いて、その日のうちに次の日直を決めましょう
三、日直は一人一回ずつ、ちゃんと持ち回りで必ず全員がするようにしましょう
四、日直は自分のことではなく、クラスの他の子のことを書きましょう
五、同じ人ばかりにならないように一人一回ずつだけ登場させましょう
六、日直は日誌に書いたことが嘘にならないように気をつけましょう
以上のルールが守れない人は死んでもらうことになります……
学級日誌に書いたことが現実になる?デスノートならぬネコノートな学級日誌に書かれたことを題材に、各作者が持ちキャラを使って、物語をつなげていくリレー小説です。2005年の秋葉原エンタまつりで持ち上がった企画みたいですね。詳細は吉田茄矢さんのレポで。
トップバッターの新井輝さんは ROOM NO.1301から綾さんと健一を引き連れて、富士見須学園に通っているという設定で物語を作っていました。いつも以上にエロひ……ような気がしないでもない。ルールをきっちり守って、次に回された築地俊彦さんはまぶらほから。凛にネコ耳が生えちゃってという展開に、和樹とどうするか悩むお話ですが、このやり取りは、とても良かった。和樹が妙なキャラになってた感もあるけど。
ここからちょっとルール外れになってきて、次の水城正太郎さんで破綻。作中にキャラだけじゃなくて、作者まで出てきて、もうはちゃめちゃ。師走トオルさんの丸投げ一行に爆笑させられたし、この状態を整理しつつ試行錯誤する田代裕彦さんに感心させられました。危険な発言に笑いまくりでしたけど。個人的にはこの話が一番好き。
キャラによる逆襲や自虐ネタ、他人いじめなどなど、ギャグ満載で笑いが止まりませんでした。
唯一の女性、はてなに「ドジっ娘美少女」と書かれた吉田茄矢さんが、眼鏡っ子メイドで登場して、でもものすごく猟奇的なお話になって、なんか面白くなってきて最後のバトンを渡されるのは、あっざのっ!あっざのっ!
BBB 読んでたら、誰もが毎度楽しみにしているであろう(してるよね?)扉の一行スタイル。たった一行の文にニヤツキが止まりません。とばっちりくらったというのに、ノリノリな展開で、拳と共に放たれる一言には、体を震わせて笑っていました。
というわけで、ものすごく面白かったんだけど、よく考えてみたら(考えるまでもなく)、コンセプトからは外れまくってるじゃないですか。これを出版する富士ミスを本気ですごいと思いました。
楽屋ネタというか内輪ネタ系の話が中心なので、そっち方面が楽しめる人なら、知らない作家さんが多くても楽しめると思います。悪ノリした作家さんたちの競演をぜひ。
ネコのおと―リレーノベル・ラブバージョン
新井 輝 築地俊彦 水城正太郎 師走トオル 田代裕彦 吉田茄矢 あざの耕平
富士見書房(文庫)
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