北森学院を狙うものが、経営権を持っている津々美を狙っている。どうやらそういう構図らしい。柿崎家の駒として扱われている津々美の状況に、拉致同然に連れてこられた身でありながら、冬麻は平然としていられなかった。
一方、冬麻奪還のために学院に乗り込んだ八千代は、いつの間にやら経営権を狙うものと共に行動することになり……
北森学院の騒動と、そこでの騒動を予測・解説する御城学園S棟談話室での話から、柿崎家についての詳細が明らかになってくるという展開です。
女子寮内での出来事に流されていくトーマの様子が、とてもコミカルで笑えます。王様ゲームはともかくとして、貞操の危機の場面はどうなるのかドキドキ(ニヤニヤ?)でした。どかんが、どかんじゃなくて一安心。いや、やっぱりここではまずいよね。うんうん。
ちょっと突っ走るところがあるけれど、まじめな津々美ちゃんがかわいい。会って二日目なのに、ストレートを放ってくるところが素敵です。己を押さえ込むことに慣れてしまった津々美ちゃんが、はじめて反発したということが、これからどういう影響を及ぼすのかわかりませんが、いい方向に進んでくれるといいなあ。
素敵といえば、都がとても素敵でした。冬麻への想いを持っているにもかかわらず、ライバルを妨げるどころか応援するんですからね。いや、あれも冬麻が絡んでいるからかな。
「すぐに忘れてしまえるものが、容易に諦めてしまえるものが恋だなんて―私は認めません」
立場のある都の言葉だからこそ重みがあります。カッコいいなー。
あとちょっとで冬麻へ言葉を伝えられたのにと思うと残念ですが、いつか冬麻から言ってあげることができたらいいですね。
そんなこんなで、人間関係の話は良かったんですが、話としてはいまいち盛り上がりにかけたような気がします。いつものスピーディーさがないからかな。S棟談話室が間延びした感じだったからそう感じたのかもしれません。亮平さん、遠まわしすぎですよ……。
やっぱこのシリーズは、トップ3 がそろってないと物足りないのかもしれないので、今回ほとんど活躍の場がなかった泉ちゃんやカンナをぜひ次作では活躍させてあげてほしいな。
さよならトロイメライ (7)
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