< ベルゼブブの頭蓋 > から逃れた一弥とヴィクトリカが乗り込んだ豪華列車 < オールド・マスカレード号 > で乗り合わせた乗客は、<孤児><公妃><木こり><死者>と名乗りだした。まるで仮面舞踏会のように。
ヴィクトリカと一弥は<灰色狼><家来>として、乗客たちと短い旅を共に過ごしていたが、突然そのうちのひとりが苦しみだして……
ヴィクトリカのかわいさがこれでもかと伝わってきますね。隣にいたら、ほっぺをつつきたくなりますよ。思わず手を出してしまう一弥の気持ちがよくわかります。なかなか素直になれないヴィクトリカと、彼女の態度にいらつきながらも世話を焼いてしまう一弥の関係を見ていると、自然と頬がゆるんでしまいますね。
というわけで、聖マルグリット学園までの道のりで発生する列車内の殺人事件のお話です。何かと秘密を感じさせる同乗者たちとのやり取りから、少しずつ高まっていく緊張感にどんどんと引き込まれていきますが、そんな中、一弥がヴィクトリカのために無謀とも思える行動をするところがカッコよかったですね。クモに気づかないドンくささとは、まるで違うところに惚れ惚れ。
一緒に帰るという決意と、二人で協力するイラストが、たまらなく素敵でした。
殺人事件の謎については、ちょっと物足りなく思いましたが、第二章の見せ方に力を入れたのかもしれません。証言シーンは、なかなか面白かったですね。内心ってのは、隠されてるのがよくわかります。
それにしてもブロウ刑事ってやつは……二股ドリルが焦げたシーンに爆笑させられました。
今回最も印象に残ったのは、ヴィクトリカの気持ちがはっきりと示されたことでしょうか。今まで態度ではわかっていたけれど、明言したのって始めて……だよね?あの言葉のかっこよさと、そのあとの動揺のギャップがたまりません。
いろいろと思い悩むことがあるようですが、一弥がいればヴィクトリカも大丈夫でしょう。ふたりが手をつないで走るシーンで、そう思いました。
GOSICK (6)
桜庭 一樹
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